〜ころんの開帳肢を知って〜

2001年ころんをお迎えして、ころんが開帳肢という先天性の障害を もっていることを知ったときの私のとまどいと決意についての記録です
 
2001年ころんをお迎えして、ころんが開帳肢という先天性の障害を もっていることを知ったときの私のとまどいと決意についての記録です。 うちにお迎えして2、3日して ころんの前足の開き具合に違和感を覚えました。ころんは開帳肢(かいちょうし) というハンディキャップを背負って生まれてきていたのです。
                                                    
 2枚とも生後52日目の写真です。ころんは  ごく普通に寝ているだけなんです。でも前足  は、開いてますよね。私は、ころんが初めて  飼ったうさぎだったので気づくのが少し遅か  ったかもしれない。ふつう前の手は閉じた形  で顎をのせて寝るんですね。知らなかった。  フローリングに連れて行ってみました。必死  で歩こうとしてるんですが、すべりやすいフ  ローリングの上では、1歩も歩くことはでき  ませんでした。とても怖がっていました。





     

開帳肢って?

開帳肢というのは、うさぎが一肢または複数の肢を正常の位置に保つことができずに、外側に開いてしまうこと。この異常は、前肢でも後肢でも、また同時に全部の肢でも起こることもあるそうです。原因は、遺伝で、出産時に1匹から2匹など少ない兄弟の時に発生する事が多いということが後から調べてわかったことです。でも、わかったのは、こういう事実だけで、治療法はないということも知りました。

病院での診断

   生後2ヶ月で四肢すべて開帳肢と病院で診断が下りました。前肢だけだと思い込んでい
   た私にとってかなり厳しい診断結果でした。しかも、これから体重が増えるにつれて、
   どこまで開いていくのかは今の時点で判断はできない・・・まだまだ開くことを覚悟し
   ておいてほしいと・・・対策としては滑らないようにしてあげることと、ただそれだけ
   でした。
 

すべらない対策

   これまで、ケージの床には、すのこを使っていました。でも、すのこの上だと手が滑っ
   てペレットの入った器に頭を入れつつ、手がずりずり外側へ外側へ広がっていく感じで
   した。そこで、園芸用のマットを買ってすのこの上に敷いてみると、すのこに較べて断
   然、手がその場所にとどまっている感じです!これだ〜っと思って今も使っています。
   全面にこのマットを敷かないのは、ころんがすのこの上が大好きでいつも寝そべるのは
   すのこの上。少し心配しているのは、時々このマットをかじること。お腹大丈夫かな.....

成長過程において

   開帳肢は、体が完全に成長するまで、どこまで開いていくのかわからないそうです。こ
   ろんは、本当によく食べる子です。ペレット1日150gはペロリでしたし、野菜も牧草
   も大好きです。本来なら、これだけ食欲があったら元気に育つね〜とうれしく思うはず
   なのに、体重が増えれば、手足の不自由さのリスクが大きくなってくるのだと思うと複
   雑な心境でした。うちにやってきた生後42日目610gだった体重は、2ヶ月で850gに
   なり、2ヶ月半で1.1Kg、3ヶ月で1.4kgと順調に成長していきました。
 

開帳肢ころんの場合

   現在4ヶ月もう大人だと思います。体重1.6kgになりました。ころんの前肢は私が気づ
   いたころより、少しだけ開いただけでとどまったようです。動物病院の先生に後肢も少
   し開いていて、ひどくなる可能性を示唆されましたが、大丈夫です。だって高さ30セン
   チあるケージをピョ〜ンと飛び越えてしまうくらいですから。前足はやっぱりすべって
   歩きずらそうですが、絨毯の上でなら自由に動き回れます。時々、体をひねって高いジ
   ャンプを披露してくれることもあります。私はころんのそんなうれしそうなジャンプが
   大好きです。今は、ころんの開帳肢の程度がとどまってくれてほっとしています。

正直な気持ち-1-

   開帳肢だと診断されてから数日、ブリーダーの八木さんとの相談で、ころんを八木さん
   に返すことを自分の中でほぼ決めていました。ころんが寝たきりになる・・・そんな最
   悪な状態を想像していましたから。それに、プロである八木さんのところの方が、ゆき
   とどいた環境をころんに提供してくれることはわかっていたし、寝たきりのころんを育
   てる自信がなかった。だけど、ころんがいなくなる、ころんを連れて行く、そう思った
   ら、なぜか涙がとまらなくなってしまいました。たかだか、うさぎだし、健康でかわい
   いうさぎは、他にいっぱいいるのに・・・自分でも不思議な感覚でした。そのとき、こ
   んなに悲しい思いをして、なぜ、ころんを返さなければいけないのだろう?それなら、
   このまま育てよう!そう思ったら気持ちが定まりました。

決意にいたるまでに

   ころんが四肢とも開帳肢だと診断されたときは、暗澹たる気持ちでした。そんな時に真
   剣に私の話を聞いて、アドバイスをくれた方たちがいました。アメファジのはぴかちゃ
   んの飼い主さんのちえこさん、開帳肢の兄弟を育てているルルさん、開帳肢や真菌につ
   いて具体的なアドバイスを下さったさゆりさん、本当にありがとうございました。
   そして、開帳肢と気づかずに、ころんを私に託したブリーダーの八木さんは、心から謝
   って下さいました。そして、八木さんは、私の気持ちを一番に考えながら、これから先
   のことを考えてくれました。その真摯な対応に、やっぱり八木さんのところから、うさ
   ぎさんを飼うことにしてよかったなあと思いました。こうやって、みなさんから、ころ
   んを育てる勇気を頂いたんです。

正直な気持ち-2-

   ペットショップや動物病院で、前足をピッタリとくっつけて寝ているうさぎさんや、こ
   ろんなら滑ってしまいそうな床を平気で歩いているうさぎさんを見ると、正直、今も心
   が少し痛みます。もうひとつは赤ちゃんを生ませてあげられないことに、申し訳ない気
   持ちがあります。でも、今、本当にころんのことがかわいいなって心から思えます。開
   帳肢のうさぎさんは寿命が短いと聞きました。でも、ころんは長生きできる!長寿うさ
   ぎを目指してるんだから!