1.はじめに 2.先天性開帳肢について 3.獣医の見解 4.開帳肢と診断されて 5.実際に 6.後天的開帳肢について 7.データを集めて



〜開帳肢について〜


*はじめに*
ころんは、開帳肢という障害も持ってうまれてきました。この障害をも つうさぎさんが結構いるんだなあと最近実感しています。そこで・・・ 開帳肢(開脚症)のうさぎさんの輪を広げて、よりよい生活ができるよ うに情報交換を行ったり、これから開帳肢のうさぎさんと暮らしていこ うとしている方への応援になればと思い、『平泳ぎうさ同好会』を発足 することにしました。 この「平泳ぎのうさぎさん」というのは、開帳肢や開脚症という言葉に 重々しさを感じるので、そんなふうに呼ぶことにします。

『平泳ぎうさ同好会』発足について 私自身、ころんの障害を知って、不安な気持ちでいっぱいだった時、サイトを通じて開帳肢の子と暮らす飼い主さんと知り合い、大きな勇気をも らい、ころんとの生活を決意しました。ころんとの生活は、最初のとま どいや試行錯誤は大変だったけれど、障害の程度がはっきりわかり、こ の子にあった環境が整うと、障害がまったく気にならなくなり、手が開 いているのは、ころんの個性だと思えるようになりました。

今 不安に思っている飼い主さんに、開帳肢とはどんな障害で、どんな ふうな暮らしをしているのかを事前に知ってもらえれば、その不安が少 し和らぐような気がするのです。

この『平泳ぎうさ同好会』は、開帳肢の飼い主さんに参加してもらって その子についての説明と飼い主の思いを紹介します。私が勇気を頂ける ように、開帳肢の子と出会って不安な思いをされている飼い主さんの励 みになりますように・・・


 *先天性開帳肢について*
開帳肢とは、どこか1肢、または何本かの肢を正常な位置に保てない状態で 外側に向いてしまうことです。前肢にも後肢にもあるいあは全肢ともにおこ りうることがあります。先天性開帳肢は一般に生後4ヶ月くらいまでにおこ り(うさぎと暮らすNO5「うさぎの医学」から抜粋)体が完成する生後半年 くらいまでには症状がストップすると言われています。

体重が増えるとそれだけ負担が体にかかり、支えきれなくて症状が悪化する 事もあると聞いています。症状がでる部位は、後肢が多いようで、続いて 全肢、ころんのように前肢だけというのは少ないように感じています。 出産事に1羽〜2羽の少ない頭数の時に よくおこると聞きました。これは、 私の集めたデータでも言えそうですが、多数生まれているにも かかわらず1羽だけ発症したという例もあります。

原因は遺伝的なものだと 今は考えられているようですが、はっきりとは わかっていないようです。

そして、治療法・・・これは 今の段階では ないようです。ただ病院に よっては、リハビリ方法を教えてくれたり、固定(ギプス)して正常な形 に整えるよう試みたり、薬を出したりする所もあるようですが、開帳肢になっている 要因がさまざまで、私としては、完全に治る治療法は今のところないように 感じています。生まれつきのハンディキャップとして それが その子の個性なのだとうけとめ、その子が生活しやすいように創意工夫していくことに全力を 尽くすことを心がけたいと考えます。


*ある獣医の見解*
藤沢市のきち動物病院の吉本先生に開帳肢の現段階で、できうる治療法についての 見解を頂きました。吉本先生はEZ症について詳しく研究されている先生です。 2003年10月現在

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開帳肢に関してですが、勉強不足で最近の獣医学的な検討はよくは知らないので すが、生まれて数週間で発症する子について、原因として遺伝だとか母親の状態 なども当然あるでしょうが、やはりEzが関与しているとも考えられます。

原因がなんであれ、後ろ足の場合はほぼ100%治っていますので、絶対にあきらめ てはいけないと思っています。今回の学会でも先生方に対して教科書に「遺伝的 で予後不良である」と書いてあることを鵜呑みにせず、飼い主さんと一緒になっ て努力すれば直ることを強調したく思っています。治療はフェンベンとテーピン グです。直後から矯正することが大切です。ただ、前肢の場合は簡単ではなく、 ネザーの場合は後肢がなおれば前肢も自然と治るケースが多いですが、ロップは なぜかうまくいかないことが多いです。これもテーピングしだいではないかと 思っています。

体重増加と筋肉、神経の成長がアンバランスになるためにおこり、ある時期まで 人為的に支えてあげれば治るものと確信しています。

後天的になったものに関してはなかなかうまくいきません。治った子もあるし全 く反応が無い子もあります。原因は何であれ、筋肉が廃用性萎縮を起こす前にリ ハビリと固定が大切かと思います。

なおって当然と受け取る方がいて、治せない先生を非難してしまわないようにして いただけると嬉しいです。整形外科的な疾患は獣医との連携の下で飼い主さんがい かに工夫していくかが大切です。信頼関係がなくなってしまうとうまくいかないかもしれません。 また、任せっきりにせず、自分の工夫を積極的に獣医に聞いてみる姿勢も大切か と思います。


 *開帳肢と診断されて*
治療法がない!と言われショックをうけ、こちらに来られた方もいるのではないでしょうか?テーピング治療やマッサージ治療など積極的治療を行ってくれる獣医さんは まだまだ少ないというのうのが現状だと思います。また情報を得ることができても、治療をしてくれる病院まで通うことは不可能だという飼い主さんがほとんどだと思います。もし、積極的治療をしてあげることが難しくても 悲しまないで下さい。 このサイトで開帳肢の飼い主さんのコメントを読んで頂ければ、勇気をもってもらえるのではないかと思います。


*平泳ぎうさちゃんとの生活に不安を感じている方へ*
すべらないこと!清潔に保つこと!この2つを心がけてあげて下さいね
具体的には、飼い主さんから寄せられたデータを掲載していますので、そ の子の程度に近いうさぎさんのデータを参考にして、対策など検討しても らえたらと思っています。飼い主の思いも載せているので読んでみて下さい
重症の子に関しては毎日のシャンプーやケアなど飼い主の負担は大きい かもしれませんし、開帳肢の子は寿命が短いと言われています(が!メンバーさんの中に 長生きの子がいますので励みになりますよ)。これか ら育てていこうと思っている方はそういったことの覚悟も必要だと思います


 *後天的開帳肢について*
これまで、開帳肢は先天性の遺伝でおこるものだけだと思っていました。 ところが、エンセファリトゾーン症という病気が原因で、その症状の1つ として開帳肢になる場合があることを知りました。先天性か後天性かの 違いはあっても、開帳肢という同じ症状、それに対して、滑らない対策、 お尻が尿でよごれないようする対策などに変わりはありません。

しかも、このエンセファリトゾーン症という病気の症状は、斜頚、けい れんなどの症状があり、治る見込みがないと言われている病気というだけに 飼い主のショックはかなり大きなものとなるように察せられます。 この病気についての勉強もしたいと思っていますが、基本的にこのHPで は、開帳肢という共通の障害に対して、先天性・後天性に限らず、輪を 広げていきたいと考えます。


 *データを集めて*
データに、いっしょにうまれた頭数を聞いたり、兄弟の障害について なども聞いています。これは、頭数が少ない(1羽2羽)だと障害が 出る確率が高いと聞いたからなんです。本当にそうなのか、また治療 法がないというこの障害を、データを集めることで何か見いだせないか という思いでおります。


                 平泳ぎうさ同好会発起人 yoko