このページは、No.1133 哉子がお伝えします。


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画面の大部分を占拠して、赤べこがゆらゆらと揺れている。
あまりの近さに、まともに見えるのは黒い鼻穴と後ろに見える黒い角ばかり。
赤べこの左奥に爪を切る拓哉の手がかろうじて見える。
インターホンが鳴り「はーい」とドアに向かったため、その手も見えなくなり、ドアを開ける音がする。

「ピザマンデ〜ス。」(←めちゃめちゃ外国人発音)
拓哉「帰ってー。」

すぐさまドアを閉める音がして、先ほど見えていた位置に戻った手は爪切りを再開。
しかし、女は帰らずにドアの外で話し続ける。

「TV局キッドヲ、教エニ来マシタ。」
拓哉「いや、さ、もういらないから、あれ。」
「コンナニ美人ノ私ガ頼ンデモ?」

拓哉は爪を切る手をピタッと止めて、再びドアを開ける。

拓哉「いや、顔は関係ないからさ。」
「コンナニ、美人ノ、ロッシア人ノ私ガ頼ンデモー?」
拓哉「いや、ロシアも関係ないからさ。(部屋に戻りながら)あのね『TV’sHIGH』!?あれ終わったから、もう。The end!わかる?TVつければわかるから、ほら。」
リモコンをつかむ。TVをつけたらしい音。
拓哉「ほら、赤べこが映ってるでしょ!?・・・あ、赤べこ??」

電話が鳴る。拓哉が出ると「なんで夜中に赤べこ見なくちゃいけねーんだよ!」と苦情の電話。
訳がわからないながらも、とりあえず低姿勢で謝って受話器を置く拓哉。

拓哉「あ、あれ?どうなってんの?」
「ダショー!?」
拓哉「『だしょー』ってなに?」
「ソコデ、美人ノ、ロッシア人の、新潟、カラ、ヤッテ来タ私ガ、TV、局、キッドヲ、教エニ来マシタ。TV、局、キッドガ、ムコウニ、アルノーッ!」

拓哉の手が見えていた位置から女の手が入ってきて、赤べこを人差し指で押す。
隣りで覗き込む拓哉は「あーーーっ!!」と叫びながら、今ある自分の状況を一気に把握したようだ。
何かをひっくり返すような音が響き、回転してゆれる画面。それが落ち着いて次に映し出されたのは、玄関に立っている拓哉とロシア人女性。
開局キッドの本体を捜す拓哉に、「アッチダ!」と言って部屋の中を指差すロシア人。
見ると、以前流した衝撃映像で「ピッツァマ〜ント!」と叫んでいた男(Higher1ご参照方)が入り込んでいた。
拓哉は「本物!本物!」とレインボーマントに興味津々で追いかけたが、その男はあわてふためいて窓から逃げ去ってしまった。
どうやって入ったのか?ロシア人に聞くと、ピンで玄関のカギを開けたと言い、手の中のカンペを見ながら言葉を続ける。
が、カンペで読めない字に当たったらしく、片言のうえ言葉を詰まらせはじめたロシア人。
「トリアエズ・・・放送シナイト」まで言ったところで、拓哉はさっさとカンペを取り、代わりに読み上げる。

拓哉「『放送事故になっちゃうよ』!?・・・大変だ!」

拓哉は、ロシア人をちょっと強い口調で追い払い、「なんでまた来てんの?」とボヤきながら仕方なく開局キッドを元のようにセッティングする。
セッティング完了!という時、「おはようございま〜す」と言いながらノッチが部屋に入ってきた。拓哉は低い声で「帰れ」と言うが聞く耳持たず。

ノッチ「木村さん、とりあえず放送はじめて下さい。」
拓哉「いや、もうやんないから。いらねーもん。」
ノッチ「いや、ダメです。放送開始ゴボウ(5秒)前!!」
持っていたゴボウを振りかざす。
拓哉「何言ってんだよ!」

レインボーなハリセンでノッチを叩いた。「あーーっ!」と画面を自分の胸いっぱいにするノッチ。
すると、1人の男の子の無数の笑顔と笑い声が一緒に吹き出してくる。と同時に流れる音楽。
拓哉が「キ、キモイ!」と言ってしまうくらい吹き出しまくってる男の子の顔は、やがて一瞬にして無数の点になり「TV’s HIGH」のタイトルカードとなった。

ノッチ「よっちゃーん、さんちゃーん、にちゃん、いちもつ(爆)。あっ(はぁと)」
タイトルカードが消えて拓哉の部屋に戻ると、ノッチがこんな変なカウントダウン。ノッチ照れながらも5秒前からのカウントダウンを繰り返す。
そんなノッチはほっといて。拓哉、カメラに向かって話しはじめる。
ホントはやる予定じゃなかったので用意している映像があまり無い、ということを説明したところで、耳につくノッチのカウントダウンに耐え切れず「うるせーなっ!」と怒鳴る。
ノッチはその怒鳴り声の瞬間ピタッ!と止まり、しばし静止。そして「あんっ(はぁと)」と言いながらちょっとしぼむ。
ノッチが静かになったのを確認して話を進める拓哉。

以前杉並の公民館で「木村拓哉プレゼンツ『TV’s HIGH』エンジェルコンテスト」を開催していて、でも石神井の駅前でビラ配っただけなのであまり人が集まらなかった、その時の選考オーディションの模様を・・・と開局キッドのつまみを押して画面を切り替える。
すると水着姿のちょっと太めな女性が1人、音楽に合わせSexyダンスを披露している映像が流れた。
その後映ったのは眉間にしわを寄せた拓哉のアップ。コンテストの結果は該当者なし!と、当然のことのように報告する。
隣りではなぜか涙に暮れるノッチ。コンテストの映像を見てちょっと切なくなった、と言う彼女に「泣くなよ」と声を掛け、カメラに向かって話そうとするとインターホンが鳴る。

来客を迎える間に新しい映像を流すため説明していたが、いつまでも泣きやまず逆に泣き声が大きくなるノッチに再度一喝。
一瞬泣きやむが、まだちょっと泣きが止まらないノッチをほっといて、拓哉は次の映像の説明をして、それを流した。
流れたのは、拓哉曰く”熱湯を台所のとこにダーーと流すと『でんっ!』っていう法則を利用した天気予報”。
蛇口から熱湯が流れて湯気が立ち込める台所、熱湯が流れる先には豆粒大の下駄が1つ。画面の右下には「明日の天気」のテロップ。
しばらくすると拓哉の言う通り「でんっ!」という音が響き、ひっくり返った下駄。
雨なんだ・・・と決定した瞬間、画面は切り替わり超アップの拓哉の唇が。「あーぁぁ、目っ!!」と今度は左目の超ド・アップ。

そんなあほぉなことをしている拓哉に待たされている客人はしびれを切らしたようにドアをノックする。
拓哉の「どうぞ」をきっかけにドアが開き、入ってきたのは学生服にスポーツバックをリュック背負いした男性(村上淳)。

拓哉「おおっ!!(喜)えー、TVをご覧の皆さん、義兄弟の、淳です!」
「どもっ!へへっ。(拓哉に向かって)オレ映ってんの?ほんとに。」
拓哉「映ってるよ、ほんとに。」
「うそっ!?」
拓哉「ホント、ホント。」
淳が胸ポケットから携帯電話を取り出してどこかへ電話を掛けると、拓哉の黒電話が鳴った。
拓哉「もしもーし」
「もしもし?拓ちゃん!?」
何気ない顔をカメラに見せながら電話で話しはじめる2人。
TV出演を自慢する淳に、チャンネル合わせて「ほんとだーっ!」と喜ぶ拓哉。
ノリノリにノリまくった淳はカメラに向かってVサインを出したところでツッコミに転した拓哉に遮られ、悲しそうに携帯をしまう。

拓哉「おれら、バカに見えっからやめろ、そういうことすんの。」
そんな風にいさめる拓哉の言葉を聞いているのか、いないのか、淳は財布を取り出し何の脈絡もなく拓哉に1万円をあげた。
拓哉は「ありがと」と一言、ホクホク顔でそのお金をしまった。

「あ、泣いてる!」
カメラを淳の隣り(画面の右側)に移動すると、まだ泣いているノッチが座っていた。
拓哉「いや、さっきからさ、なんか泣いてるんだけど・・・」
「拓ちゃん、なんかしたの?」
拓哉「いや!何もしてない。」
「また乱暴なことしたんでしょー。」

ノッチは無言で力強く首を縦に振る。
拓哉「してないって!」
否定する拓哉と肯定しまくりのノッチは当然口論をはじめる。淳がその場を収めようとノッチに3万円を押し付けるように渡す。

ノッチ「安い!!3万円じゃー(爆)」
拓哉「なんでも金で解決しようとすんなよ!」
ノッチが「なんで3万円なのよ〜・・・」とボヤいているのもほっといて、拓哉は淳に何しに来たのか?尋ねた。
話が長くなりそう、ということで、代わりの映像が用意された。
題して”海老名サービスエリアでよく見かける、後ろだけ髪の長いジャンボ尾崎子供”。
最後に『21世紀への提言 もうこの髪型はやめよう!』というテロップが出て、拓哉の部屋に戻る。

淳の用件は、就職の報告だった。「どこに?」という問いに答えた淳の就職先は公安警察。
拓哉がびっくりして目を大きくさせているところにドアをノックする音。そして、拓哉が答える前に開くドアからスーツ姿の上野倉が入る。
上野倉「ただいま〜。」
拓哉「『ただいま』じゃねーだろ!おめー。」

上野倉に「お客さん!?」と尋ねられ、淳を紹介する拓哉。上野倉は拓哉と淳の間に座り突然質問を投げかける。
上野倉「あのさ、淳くんさ、あの、耳かきの先のさ、あの〜白くてポワポワしたの、あるじゃん?あれ、なんて言うかわかる?」
「知らないっす。」
上野倉「なっ、親戚一同無知なんだよ。」

それまで耳かきを想像して気持ちよさそうにほわ〜んと浮かぶような表情だった拓哉は、「失礼だな!」と怒鳴る。
馬耳東風の上野倉は「お客さん(←自分のこと)には何か出せ」とさらに失礼な発言。そして目線を下に落とし、「ドーナツあるじゃん」と、それらしき箱を取り出す。
拓哉「あ、あぁ、ゴメンゴメン、これドーナツじゃないんだ。(箱からドーナツ状の物を取り出して)・・・靴下なんだよ」
上野倉「どういうことだよ??」

画面は変わり、♪恋人がサンタクロース が流れる中、緑とピンクの靴下ドーナツを使ったインテリアモールがゆらゆら揺れている映像になる。そしてCMへ。

上野倉は結局看守をクビになってしまったらしい。
「クビですか。僕は就職の採用待ちなんですよ。」
上野倉「え、何の?」
拓哉「聞いて驚くなよ。」
上野倉「皮肉だな〜」
拓哉「聞けよっ!ちゃんと。」

変わらず馬耳東風の上野倉、ハローワークに行く途中だという自分の状況だけを報告し、さらに娘まで呼び入れる。
マチコと紹介された上野倉の娘は、ランドセルをしょっているのは普通なんだけど、疑いようもなく南米系の外国人。

上野倉「この人たち(拓哉と淳)がお金くれるって。」
マチコ「どうもありがとう。これでお父さんは男性ストリップをしなくて済みます。」
拓哉「あんたたち、フルモンティかよ!」

上野倉はマチコの不憫さを楯に「金貸してやんなよ」と訴える。お金と聞くと即座に財布を出す淳。それをいさめる拓哉。

マチコ「ご安心下さい。景気対策の一環で、贈与税の最低課税額が引き上げになりそうですよ。」
拓哉「何言ってんの?」
マチコ「マルクスの基本論を読んだことがありますか?」
首を横に振る拓哉と淳。
マチコ「私はありません。」
拓哉「えっ!?」
マチコ「だからお金を貸して下さい。」
拓哉「オレは、やだよ。あ、てゆーか、今度、淳就職するからさ、淳に言えばいーじゃん。」
上野倉「あ、そうか。マチコ、おまえ淳さんにコビ売れ!」
マチコ「あ〜、そうなんですかぁ。ステキですねぇ。」
拓哉「何も言ってねーじゃん!まだ。」
マチコ「何も言ってないんですか。ステキですねぇ。」
ずっと照れている淳に上野倉は尋ねる。
上野倉「あ、あの、どちらに就職されるんですか?」
「公安警察です。」
マチコ「公安ですか。ステキですねぇ。」
上野倉「ステキじゃねーよ!オレたち追ってるヤツじゃねーかよ。」

まだ採用決定してないから捕まえないけど決まったらそういうわけにはいかないことに不安を覚えた上野倉は隠れ家を募集する。
上野倉とマチコ、画面を占領して「あまり目立たないマンションあるいは一軒家、バストイレ・駐車場込みで月々2万弱!」と募集要項を並べる。
拓哉「おめーよー、得してどーすんだよ!そんな激安物件、おまえ、訳アリに決まってんじゃん。」
「ええっ!訳アリ物件ってなによ。」
拓哉「いや、オレ昔友達にいたんだけど、1日おきに玄関の前でセミ死んでんだって。」
ゆれる画面。淳が「セミだったらまだいい」と言ったところで、「じゃ、何が死んでたら不気味!?」という話になる。一同、一斉に考える。
拓哉「・・・猿っ!」
「あ、言われたぁ!!」
その時電話が鳴る。ノッチが取ると、淳に公安警察から電話だった。
淳が電話に出ている後ろでは「玄関の前に××があったら・・・」話に花が咲いている。

受話器をおいた淳、おもむろにバンザイ!!
「公安警察に就職、決定しましたーっ!!」
全員「ばんざ〜いっ!!」
「(上野倉を指差して)あなたを逮捕します!」
上野倉「ヤバイ。マチコ逃げろ!」

上野倉はマチコの手を取って逃げようとする。
その時、隣りのホテルの窓から冒頭のロシア人が顔を出し、「モンドウムヨウ!!」とピストルを向け何発も撃ち込んできた。
全員で狭い部屋の中を逃げ惑うが、ロシア人は高笑いの後、冷戦がとっくに終わってるからそれはピロシキ、ご安心あれ、と窓を閉める。
拓哉の手にはピロシキが。淳の手にも。「とった!!」と大喜びする2人。
そのスキに上野倉親子は拓哉の部屋を出て行く。淳もそれを追いかけて部屋を出て行く。
拓哉、手の中のピロシキにがぶっ!とかじりつく。
拓哉「すいません!なんか、今回はワケわかんないことになっちゃんですけども、来週までには絶対に何とかしようと思います。」
脇でノッチが、画面にお尻を向け、股の間からゴボウを見せる。
ノッチ「あ、終了ゴボウ(5秒)前〜。」
拓哉「えっ!?」
拓哉、ピロシキに口をくわえたままフリップを出し画面を覆う。

【次回予告 二十一世紀の与謝野晶子スペシャル 君、二十世紀梨を食いながら愛の告白をしたもうなかれの巻なのだ!!】

☆ ちょ〜御勝手感想 from.レポ担 ☆

  • 木村くんの手だけではじまる番組って・・・何だか盗み見してるみたいで・・・ス・テ・キ(爆)
    「やらないから!」と強く出てても、開局キッドを見つけたら手早くセッティングして何とかしようとしているところが「らしい」よなぁ・・・と思わずにいられないです(笑)。
    淳くん、登場からやってくれますね〜。番組中盤からの出演とは思えない、というか、ちょっとトボけた感じのキャラクターが中盤からの出演にうってつけ!になってます。
    ところで、マチコちゃん。あなたを見ていると、明らかに南米系の女の子だと思うんだけど・・・その流暢な日本語といい、ちょっと上野倉似の顔といい・・・ナニモノ!?(笑)
    登場人物が多いとそれだけ収拾つかなくなって、さらに表情がクルクル変わる木村くんが見ていて楽しい!
    淳くんとはさすが義兄弟!顔が少年になってます。上野倉にニラミをきかせる顔は端正さを際立たせてよいですわ♪

 


☆ 前回のあらまし presented by.謎のイタリア人女性 ☆
  (画面上は前回のダイジェスト)

  • 元総理ト、オ話シシテテ家ニ帰ルト木村サンヲ待ッテイタノハ。ポリ〜スマン。
    木村サンハ、公安刑事・勅使河原ニ、トッツカマッタノデス。
    1人デ居レバ快適ナ独房モ、2人ニナルト。・・・暑苦シイ。
    更ニハ、ドッカデ見タ看守。ソシテ、「バーチャン」コト元祖意地悪バアサン。
    オカシナ人ガ勢揃イシタ中デ明カサレタ木村サンノ罪ハ・・・。
    変ナ番組ヲ流シテ日本中ノ人々ニ、”エクトプラズム”ヲ出サセタコト。
    シカシ、実ハ、密カナ計画ガ進行シテイタノデス。イヨイヨ脱獄作戦開始ナノデス。

ここで画面を覆うタイトルカード。と、同時に流れる音楽。

今日もはじまりは鉄格子の中から。
まずは、前回の、拓哉が上野倉と面会室から戻ってきて穴に入るまでの一部始終が流れた。
そして木村Yが「物真似ショーをこれからね・・・」と言ったところで、上野倉が何やら紙袋を持って現れた。
お詫びの鯛焼きを買って来たという上野倉は、鉄格子の中に目線を向けて拓哉が居ないことに気付く。そして、木村Yにどこへ行ったのか尋ねた。
木村Yは、左側の壁の穴を映すためにカメラを移動して指差しながら、「この穴から出て行きました」と、おりこうさんモードで素直に答えた。
上野倉は「うそ〜ん!」と嘆きながら、勅使河原を呼びに戻る。
上野倉がいなくなると、どこからか「木村さ〜ん」と呼ぶ拓哉の声が聞こえてきた。

木村Y「はいはい。こっちはね、必死で何とかごまかしました。」
拓哉「あの、全部聞こえてますけど・・・。」
木村Y「ごめんなさい!!」

順調に進んでいるらしい拓哉、壁の薄いところがあると報告すると、「押してみて下さい」と木村Yからの指示が出る。
拓哉の「はい」という返事が聞こえた次の瞬間、ぶぁりっっ!!と壁を押したとは思えないほどの軽い音が聞こえた。
そして、画面の右側からカメラの前にひらりとポスターが落ち、木村Yの背後になぜか拓哉が現れた。
「木村さん」と松田優作の声色で拓哉に呼ばれ振り向くと、拓哉があまりに近くにいて驚く木村Y。
拓哉は左の穴を映していたカメラを反対(右)側に向け、松田優作風の声色のままで話し続ける。

拓哉「こっち(出た穴)とさ、こっち(入った穴)でさ、ただ繋がってるだけじゃない!あぁん!?(↑)そう思わない?」
木村Y「・・・(パンチョ伊東の声色で)第1回選択希望選手、野茂英雄。」
拓哉、虚をつかれて笑ってしまう。
木村Y「ちがうねん。入る時に『ちくわの神様、お願いします』って言うた?」
拓哉「いや、言わないっすよ。」
木村Y「あ〜そうか、ごめん。言うてない、と思ってんけどな〜」
拓哉「いや、普通思いつかないっすよ、そんな」

木村Y、おもむろに人差し指を立て「しっ!」と拓哉を黙らせる。拓哉もつられて口に人差し指をあてる。
木村Yの「誰か来る」という言葉に、あわてながらも祈りを捧げるように両手を合わせ、かわいこちゃんっぽく「ちくわの神様、お願いします!」と言った。
その祈りが届いたかのように突然音楽が流れ始め、拓哉は穴に入る。今度は木村Yもそれに続く。
音楽にのせて、ちくわの神様が祈りを捧げる。メロディーは♪モスラのテーマ(by.ザ・ピーナッツ)
ちくわの神様「♪ちくわ〜ぶ、ちくわ〜、ふふふふ〜ふふん、ちくわー」

☆ ちょっとひといき 〜 ちくわの神様 ☆

  • マンダラ風の背景、左右の上隅にはひっくりかえった「神」の文字が浮かぶ。
    睡蓮の花台に乗った白装束の神様は2人、双子のように並んでいる。
    額だけ三角の白い布を頭に巻きつけ、左右のこめかみの辺りにちくわをくくりつけている。
    両手にちくわを持って、音楽に合わせて歌い踊る。
    金髪に黄色いサングラス。・・・んっ!?それって。・・・ノッチだわ!

拓哉が居た鉄格子の前に、ようやく勅使河原と上野倉が到着した。
ちくわをほおばりながら入ってきた勅使河原は、2人の木村がいないことに気づき、「穴があったら入りたい」と反省することしきり。
上野倉は、「ありますよ」とさっきの木村Yと同じように壁の穴を指し示す。そこに入って行く勅使河原。上野倉も後に続く。
ちくわの神様が映り、歌は最後の盛り上がりに入る。
ちくわの神様「♪ち・く・わ〜〜〜」

穴の中はちくわ色のトンネルが延々続いていた。
おとぎ話の世界に迷い込んだ気分になったのか、木村Yはちょっと可愛い口調になっていた。しかも、なぜか拓哉のことを「ウッドビレッジさん」と呼ぶ。
そんな木村Yの先導で穴の中をどんどん進んで行くと、拓哉は何かを見つけたようで、木村Yを追い越して先に行った。
どんどん進んだら青空が広がった。青空に浮かぶちくわの端に出た拓哉はちょっと落ちそうになる。
2人は仕方なくトンネルを引き返した。
ちくわの神様「♪ち・く・わ〜〜〜」

拓哉が居た鉄格子の中、右側の穴から出てきた勅使河原と上野倉は「あれ?」と辺りを見回す。

上野倉「戻ってますよ。」
勅使河原「くそー、どういうことだ!」
上野倉「あの、さっき、あの〜、『ちくわの神様、お願いします』って言いました?」
勅使河原「言ってないよ!絶対思いつかないよ!!」
上野倉「言わなきゃ。」
勅使河原「ええっ!?恥ずかしいな〜・・・。(かわいこぶりっこで)ちくわの神様、お願いしま〜す。」
2人は再び穴に入っていった。
ちくわの神様から上野倉と勅使河原に贈られた祈りのメロディーは、♪待つわ(by.あみん)。
ちくわの神様「♪ちーくーわ、いつまでもちーくーわ、ふふふふふ〜(以下省略御免(^^;)」

次に映し出された2人の木村は、四つんばいでトンネルを進んで行く後ろ姿。
木村Y「早くー、ウッドビレッジさん。」
拓哉「待ってよ。・・・あ、そうだ!(後ろを振り向きドアップ!)僕らがトンネルの中を進んでいる間に、日吉の方にあるトンネルの映像をご覧下さい。」

すると、新幹線がトンネルの中に消えて行き、「そうだ、浜松へ行こう」と旅情を誘う声の後、新幹線と反対方向を走りトンネルから抜け出てきたうなぎの映像が流れた。
そして画面にうなぎがニョロリと作るロゴ、「JRうなぎ」。

いつのまにかトンネルは直角に。苦しい表情をうかべながら登って行こうとする2人の木村。
拓哉「ファイトーーーっ!!」
木村Y「いっぱーーーつっ!!」

ぬぉーっとふんばって、ちくわの頂上にたどり着く。周りには同じようにたてられた何本ものちくわ。
そんなちくわの向こうで、神様が誰かを縛りちくわで戒めていた。
激しすぎる戒めの光景を目の当たりにしてしまった拓哉は思わず耳を塞いでちくわの中に戻り、再びトンネルの中を進んで行った。
行く手にまた明るい光を見て突き進む拓哉。しかしまた空に浮かぶちくわの端に出る。遠くかすかに電車の音。

拓哉「そうだ。京都に行こう」
そう言って、引き返したトンネルの中を見て目を見張る。引き返そうとしたその先からうなぎがびちっ、びちっ、と生々しい音を立てて登って来ていた。
「うなっ!うなっ!うなっ!」と錯乱する拓哉。
そこからいきなりズームアウト。拓哉たちがさまよっていたちくわは神様がくわえていて、神様は拓哉が居るのと逆の端から息を吹き入れた。
その勢いで押し出される拓哉と木村Y。そしてうなぎ。

2人が降り立ったのは鉄格子の外。遅れて落ちて来たうなぎを拓哉の右手が捕まえる。
拓哉「(引きつった笑いを見せながら)JRうなぎ。・・・なんだよ、これ!!」
即座にうなぎを離し、手をパーにしたままで「うわーっ!うぉーっ!おーーっ!!」と叫びまくった。
しばらくうなぎをつかんだショックに地団駄を踏んでいたが、やがて鉄格子の外に居る自分に気づき、今まで入っていた牢屋の中をのぞこうとする。

勅使河原「そこまでだ!!」
勅使河原と上野倉も拓哉たちと同じように降りてきたが、立場逆転。そこは鉄格子の中だった。
勅使河原「動くな!動くと・・・撃つぞ!」
拓哉「あぶねっ!」

反射的に手を挙げる拓哉。しかし、勅使河原が手にしていたのはちくわ。
密かに青島がすり替えていたようだ。そして不敵に笑いながらピストルを勅使河原に突きつける上野倉。
勅使河原を拘束した状態で、自分を出してくれるよう拓哉に声を掛けた。
拓哉「いや、あんたは中に居ていいよ。」
上野倉「え、なんで?出して!」
上野倉の叫びなど何処吹く風で、その場を立ち去ろうと背を向け歩き出す拓哉。
木村Yは鉄格子の中に残されたTV局開局キッドが気になる様子で上野倉にその行方を尋ねた。
拓哉は開局キッドのことなど我関せずで、「とりあえず手洗いたいから」と、ずっとパーのままの右手を木村Yに見せる。その後上野倉の鼻先に。
上野倉「うあぁっ!くせっ!!」
そのスキに逃げる拓哉。仕方なく木村Yもその場を去った。
上野倉「でも・・・(TV雑誌を取り出して)来週もまだあるんだよね〜。」
上野倉はこうつぶやいて開局キッドの方に向き直り、フリップを出した。

【次回予告 本当に終わっちゃうの?TV’s HIGH!お色気大作戦の巻なのだ!!】

☆ ちょ〜御勝手感想 from.レポ担 ☆

相変わらず松田優作さんの声色は天下一品でした。くおぉぉっ、腰に響いてクラクラ!(@w@)
ちくわの神様にお願いしてる木村くんは、そりゃーもー、目の中に星がキラキラ光ってんじゃないか!?と思うくらいかわいこちゃん(爆)でした。
うなぎ強烈!!びちびちっていう音はあまりに生々しいし。それを素手でつかむなんて・・・きゃーっ!!背筋にゾクゾクするものが・・・。
自分がうなぎをつかんだワケでもないのに、思わず手がパーになってしまいましたわぃ。

 


鉄格子の中で拓哉を照らしてゆらめくピンライト。・・・もとい。固定されたピンライトの前で黙々と腕立て伏せを続けている拓哉。
そこに開局キッドを持ち込んで今日の番組は始まってしまうらしい。腕立て伏せを繰り返したままで、拓哉は口を開いた。

拓哉「えー、どもっ!えー・・・ひさびさにですね、『ひさびさ!?何を言う!』(←セルフ突っ込み)、初めて時間通りにお届けしてます。」

話しながら腕立て伏せをSTOP、今度は四つんばいになる。
時間通りに始められたのは時間に厳しい生活のおかげ。
6時半起床、7時に点呼、その後朝食、ラジオ体操・・・と説明したところで、鉄格子の向こうから「618番!!」と怒鳴り声が飛んでくる。
618番とは拓哉のこと。拓哉は、すぐさまダミーのいびきを響かせながら上目づかいで辺りの様子を伺う。
静かになったところで、ニヤリと不敵な笑いを見せて番組を続ける。

拓哉「・・・捕まってます!えー、ということで、拘置所から生中継という、素晴らしい!TV番組をお届けしようと思います。」

四つんばいから普通に座る体勢に変わったことで、カメラにすごく近い位置にあった拓哉の顔がちょっと離れる。
ピンライトをまともに見てしまった拓哉は「まぶしっ!」と目をパチパチさせながらタイトルカードで画面を覆う。
と、同時に流れる音楽。

ここで場面は、前回の元総理とお話しした後、警察の人々に囲まれた時にさかのぼる。
刑事は逮捕状を提示し、治安維持法違反で逮捕する!と拓哉に手錠をかけた。
抵抗する拓哉に向かって「ジタバタするな、青島ぁ!」とすごむ。
拓哉は「青島じゃねーよ!」と否定したのに、隣りのホテルの窓から「その人が青島だ!」と証言する青島氏本人。
結局捕まってしまった、とうわけで。

再び場面は鉄格子の中に戻る。すると、そこには木村Y(木村祐一)も居た。

拓哉「うぉわっ!何やってるんすか、木村さん。」
木村Y「あっ!木村拓哉くんが『木村さん』と言った取れたて映像。」

こう言いながら木村Yは、拓哉を後ろに押しやり前に出ようとする。そこをタイトルカードで覆って邪魔をする拓哉。
体験入獄と言って連れてこられて以来全然出してもらえないらしい木村Yは、見てもらいたいものがあると開局キッドのつまみを引く。
映し出されたのは、吹き出し口が向き合って並ぶ2つの排気口。そのうちの一方が少し背が高い。
木村Yが言うには、この背が高い方が先輩で、もう一方の後輩排気口に「おまえの排気が熱い!」と説教してるらしい。
2人顔を見合わせて・・・無言。
続けて映像を流そうと開局キッドに手を伸ばす木村Yの横から、ぬ〜っと拓哉のバナナが寄ってくる。
木村Yは「バナナはええっ!」と、拓哉を後ろに押しやり本家バナナを披露。「重なったらあかんねん」と説明つきで。
拓哉は追い払うように木村Yのバナナを下からパシッと叩き上げる。バナナから崩れた手で開局キッドのつまみを引く木村Y。
すると今度は「関口」「小川」の表札が掲げられた民家の門。題して”宏・宏の両司会者の2世帯住宅”。
拓哉は、自分たちが映るように画面を切り替える。

木村Y「これ、今の、すごいやんか。新旧交代やで!?まま、いやいや言うてますけどね、今日は木村・木村でお送りします。」
拓哉「いや、しないっすよ!」

木村Yを横へ突き飛ばし、開局キッド独占体勢に向けて、1歩カメラに近づきピンライトに手を掛けた。
その時、看守がやってきて鉄格子の前で仁王立ち。そして「木村!」と怒鳴る。
返事をしたのは拓哉だけだったが、木村Yも一緒に看守の方へ振り返る。
看守はもう一度「義理の兄が刑事じゃない方の木村」と呼びかける。
「じゃぁ、オレじゃない」という様子でカメラの方に戻る木村Y。拓哉は宙を見上げ考える仕草。
義理のお兄さんが刑事なら連絡して出してもらえばいいのに・・・という拓哉に、木村Yは連絡先を知らないと答える。
2人がこんなやりとりをしている間に、看守は鍵を開け中に入ってきた。

看守「面会だ。」
拓哉「こんな時間に何言ってんすか。おれ今TV」
「やってるんすよ」という拓哉の言葉が、「常識人ぶりやがって!この極悪人が!!」という看守の声に消される。

おもむろにムチを振り回す看守。驚きながらムチを避ける2人の木村。拓哉は必死に謝りながら、続けて言う。
拓哉「いや、でも、でもさ、あの、もう1時過ぎてますよ。何言ってんすか?」

それでも高圧的な看守を見て、拓哉、何かに気付いたようにピンライトを手にする。
そしてスキをついて看守を引っぱり、がしっっ!と羽交い締め、カメラに近づけライトをあてる。
拓哉「どっかで、どっかで見た顔だ、と思ったんだ、これ。ピッツァマ〜ン!!」

そう、サングラスとマスクで最初は判らなかったが、照らし出されたその顔は明らかにピザ屋店員・上野倉(生瀬勝久)。
しかし看守はそれには答えず、羽交い締めにされたままでも高圧的に「会うのか、会わねーのか!」と叫ぶ。

拓哉「誰すか?誰すか?誰すか?誰、面会に来てるんすか?うりゃうりゃうりゃ・・・」
面白がってライトを当て続ける拓哉に「ばーちゃんだ!!」と言い放つ看守。
ピタッと停止する拓哉は、「・・・ばーちゃん???」と怪訝な顔を見せる。

拓哉がばーちゃんとの涙の再会を果たすまで、ラジオで「一杯のかけそば」を聴いてむせび泣く1人の女の映像で閑話休題。

場面変わって面会室。
看守が開けたドアから面会室に入った拓哉は、面会人を見てあごが外れそうなくらいの大口をあけて驚いた。
面会人は、ばーちゃん姿の青島氏だった。
拓哉が対面で座った途端、青島は、「待ち切れなくて食べちゃった」差し入れのお団子の串を、2人を遮るガラスの穴に通して拓哉側へ落とす。
串の先が迫ってくるので思わず後ろにのけぞる拓哉。

拓哉「あの、何やってんすか?その、おばあちゃんの格好して。なんでそんな格好してるんすか?」
青島「変装ですよ〜。私が青島だってばれると、色々面倒なことが起こるんですよ〜。」
拓哉「あ、だから意地悪ばあさんだ!」
青島「そうです!」
拓哉「それが1番青島っぽいと思うんですけど。」

聞く耳持たず、再びお団子の串を拓哉側に落として意地悪ばあさんっぽさを増す青島を制して、拓哉は助けを乞う。
青島の答えはNO。一介のばあさんにそんな大それたことは出来ない、と言う。
答えを聞いた拓哉が「何しに来たの?」と尋ねているのに、青島は「ばれないうちに帰る」と言ってさっさと立ち上がりきびすを返した。
すると、青島の後方、面会人側のドアの前にいた3人の警官が青島に向かって敬礼をする。拓哉、「ばればれじゃん!」と一言。
元都知事の威厳を見せ拓哉の釈放を願う青島に間髪入れず「はいっ!」と返事をする警官を見て、ちょっと感心する拓哉。
しかし、そこへ拓哉に手錠をかけた刑事が、「そうはいかない!」という言葉と共に面会室に入ってきた。

刑事「Stop the music!」
拓哉「かかってねぇよ、音楽。」
刑事「それはいい!話は全て聞かせてもらったよ。」
青島「ところで勅使河原さん、うちの孫が何か?」
刑事「ん、なぜ名前を知られているか、は別にして」
拓哉「いや、別にすんなよ、そこ!」
刑事「治安維持法に違反しました。」
泣き崩れる青島ばあさん。
拓哉「治安維持法って何すか?」
刑事「知らねぇよ!とっくに廃止された法律だもん。」
拓哉「じゃ、なんでオレ捕まってんだよ!!(激怒)」
刑事「それはいい。」
拓哉「よくねーっつってんだよっ!!(怒)」

☆ ちょっとひといき 〜 お役立ち?マメ知識 ☆

  • 治安維持法
    大正14年(1925)制定。
    加藤高明内閣の立案により、主として共産主義活動弾圧のため制定された治安立法。
    国体の変革・私有財産制度の否認を目的とする結社と運動を禁止。
    のち刑罰に死刑を加え、また昭和16年(1941)には予防拘禁制を採用。
    昭和20年(1945)10月廃止。

勅使河原は、拓哉のやってきたことが国民に悪影響を及ぼしている、と言って証拠のビデオを見せようとする。
勅使河原の指示で、1人のおばあさんがテレビを載せたワゴンを「よいしょ、よいしょ」と引っ張ってきた。

拓哉「あれ?ノッチ!?ノッチ−ッ!」
ノッチ「ちがいますよ、木村しゃ〜ん」 笑顔を向けるおばあさん姿のノッチ。
青島「あんたまでおばあさんの格好してることないでしょ!?」
ノッチ「あいや〜」
拓哉「おまえ、なんでこんな、公安の手先になってんだよ!」
ノッチ「(勅使河原の腕にすがりつき)だってこの人スゴク強くて、何度も私を!!」
拓哉「・・・ヤった?(爆)」

勅使河原は、拓哉のモロ直球な質問に答えを濁して「これを見ろ!」とTVを指差した。
自動ONしたTVには、拓哉が以前流した御高齢者サッカーの映像が。
勅使河原によると、この映像が原因で日本中エクトプラズムが出まくっちゃって大変なことになってるそうな。

☆ ちょっとひといき 〜 お役立ち?マメ知識 ☆

  • エクトプラズムとは。心霊現象で、霊媒の身体から発するといわれる仮想の物質。

エクトプラズム出まくっちゃってる証拠映像として、おじいちゃんたちが餅をズルズル飲み込んでる映像の逆回転バージョンを見せられた。
当然納得できず口答えする拓哉に、今度は破防法を適用すると宣告する勅使河原。青島が真っ先に泣き崩れる。

☆ ちょっとひといき 〜 お役立ち?マメ知識 ☆

  • 破防法。。。破壊活動防止法
    暴力主義的破壊活動を行った団体に対する規制措置を定め、刑罰規定を補充した法律。
    昭和27年(1952)公布。

勅使河原「5年は出られんと思いなさい。」
拓哉「うそぉ!?」
勅使河原「じゃ、私は模様替えの途中なんで帰ります。」 と、面会室を出て行く。
ノッチ「あ、あなた!」
拓哉「『あなた』っつーた?今、おまえ。」
青島に続いてノッチも泣き始めた。

より悪くなった状況に切迫して、拓哉は青島に再度助けを乞う。すると脱獄のために潜り込んでいる人間がいると言う。
その言葉をきっかけに拓哉の横に寄ってきてマスクをはずす看守。あっ、やっぱりピッツァマン!

ノッチ「えぇっ!!」
拓哉「おまえが驚くなよ。」
青島「はぁぁっ!!」
拓哉「あんたも驚くな!」
上野倉「えーーーっっ!!」
拓哉「えーーーっっ!!ってなんだよ!!」
上野倉「(うってかわって冷静に)ついて来い。」
拓哉「はい!」
ドアを開け拘置所に戻る上野倉について行く拓哉。ガラスの反対側では青島とノッチが2人を見送り手を振り続けた。

拓哉が入っていた房の前まで歩いてきた2人。拓哉、力が入らない風にちょっとダラダラと上野倉の後ろを歩いている。
ちょっと恩着せがましいことを言って感謝の言葉を引き出そうとする上野倉に、拓哉は歌う。

拓哉「♪あり、がと〜」
上野倉「SILVAじゃねーかよ、それよー。」

上野倉は鉄格子の扉を開けて拓哉を房の中へ入るように促す。
それに応え、素直に中に入る拓哉だったが、すぐに気付き格子の間から顔を出す。
「なんでまた入れられるのか?」問いただす拓哉に、「看守もちゃんとやってる」という上野倉は口を突き出してどんどん近づいて行く。
「”ちゅー”はいいから!」と問答を繰り返しながら距離をおこうとする拓哉。離された反動を逆に利用してさらに近づく上野倉。
そんなことを繰り返していた時、鉄格子の扉が一瞬開いた。
嬉しそうに突っ込みを入れ始める拓哉に、上野倉は「開いてない!」を連呼しながらまた再び高圧的な態度に戻る。

上野倉「子供がさぁ、飯食ってねーんだ、4日も飯食ってねーんだよ!」
拓哉「・・・今、大げさに言ったでしょ?」
上野倉「大げさに言ったよ!4日は大げさだけどな。でもオレの子じゃねーんだよ。」
拓哉「誰の子なんだよっ!」
上野倉「知らねーよっ!!」
「おいっ!」と引き止めようとする拓哉を振り切って、上野倉はその場を走り去って行ってしまった。
残ったのは格子の間から顔を出したままの拓哉と、房の中で開局キッドと向き合っている木村Y。

木村Y「(ちょっとしゃがれた声色で)ちょっとアンタ。こっから出たいのかい?」
不思議なほど画面の左に寄っていて若干見切れている木村Yの隣り、画面の右側に中腰の拓哉がおさまる。
拓哉「・・・今の、誰すか?」
木村Y「刑事ドラマによく出てくるおじいさんだよ。」
拓哉「(ここから)出して下さいよ。」
木村Y「(さっきと違う声色で)この部屋の中に・・・内田裕也です!(似)・・・外に通じる道が、穴があるんだけども。どこだかわかるかい?」
拓哉「穴・・・。(木村Yの方向を見てカメラを向ける)たぶん、これじゃないっすか?」
木村Y「ええっ!なんで!?早っ!」
拓哉「だって、だって、これ、どう見たって、(ここから田中邦衛の声色で)これ、どう見たってマルコヴィッチの穴だろ。(激似)」

あまりの激似ぶりに「(ドラマ「北の国から」の」)ご、五郎・・・」とつぶやいた木村Yの背中越しに近寄って行った左側の壁には、映画「マルコヴィッチの穴」のポスターが貼られていた。
拓哉がそのポスターをはがすと、壁には本物の穴があった。

拓哉「あっ!すげっ!何これ。(木村Yに向いて)掘ったんすか?」
木村Y「今、誰もおれへんで。どうする?」
拓哉「いや、行きますよ、行きますよ。あ、じゃ、これ、行きますよ!」
木村Y「んっ!」
拓哉、穴の中に消える。それを確認して「よしっ!」と小さいガッツポーズをとる木村Y。
カメラを自分に向けて、これからゆっくり物真似ショーをやろうと、カメラの向こうで見ているだろう人に笑顔で話し出した途端、舞い降りた次回予告フリップが画面を覆う。

木村Y「ええっ!なんで??」

【次回予告 穴があったら入りたい 嬉し恥ずかし脱獄大作戦なのだの巻】

☆ ちょ〜御勝手感想 from.レポ担 ☆

出たっ、エロ拓!!とうとう登場しちゃいましたね〜。さすが深夜番組。
というか、「TVでもエロ拓やりたくてしょうがなかったんじゃないかい!?んんっ?うりゃうりゃうりゃ」・・・失礼、取り乱しちゃいました(^^;)
というわけで、今回ツボにはまったのは、勅使河原への直球ど真ん中な質問でした。
もうひとつ、上野倉こと生瀬さんと鉄格子はさんでやりとりしてて扉が開いちゃったあの一瞬。
あれはハプニングっぽかった!生瀬さんのアタフタぶりは尋常じゃなかったし、木村くんはメチャメチャ嬉しそうだったし。
あれが台本通りだったら、2人のとてつもない演技力に鳥肌が立っちゃいますわ。

☆ちょ〜御勝手タイトルを語る☆

  • 「こんばんば〜ん!」で撃たれたら、撃たれちゃったリアクションは忘れずにしませう(笑)

 


TVの画面がコンピュータ画面のように映し出され、その中のスーツ姿の水野晴郎が話し出す。その上をカーソルが動いている。
「えっと、じゃー、まずは中国!」と言った拓哉の声をきっかけに、右端の中国の国旗アイコンをクリック。
すると顔は水野氏のままで、首から下がチャイナドレスのSexyな女性に変換された。喜ぶ拓哉。
次はスイスの国旗アイコンをクリック。今度はアルプスの少女ハイジのような民族衣装でチーズを手にした女性の身体に。
「チーズ出しゃいいってもんじゃない・・・」とぼやきつつ、今度はブラジル!!露出も激しくサンバを踊る女性の身体に変わった。
結構面白がってコンピュータを操作している拓哉に、「おれにもやらせろ」と青島が割り込んで勝手に中国を選んだ。
すると、水野晴郎が消えて、いくつかの主要都市名が入った中国全土が表示された。
カーソルを動かして、「チンタオ?」と言葉を口にしながら画面上の『青島』の文字をクリックした。
それまでコンピュータ画面だったTV画面が拓哉の部屋に戻り、画面からはみ出さんばかりの青島と拓哉が映し出された。

青島「チンタオだぁ!」
拓哉「・・・いや、アオシマでしょ!?」
青島「アオシマだぁ!」
拓哉
「知ってますよ、そんなの!」

そんなやりとりの後、青島は改めて、バブルをもう1度起こすのは君の手にかかってる!と拓哉にプレッシャーをかける。
拓哉は画面で自分の姿をチェックしたり周りに散在するビデオテープの整理を始めたりしながら、それを聞くでもなく聞いていた。

☆ちょっとひといき 〜 本日の木村拓哉☆

  • 黒・赤の太めボーダーのTシャツ、その上に黒のシャツジャケット。
    ジャケットの右裾には、8×10cmくらいの文字の入った白い布が縫い付けてある(バックステージパス風?)。
    胸元には刺しゅう(プリント?)がほどこされ、その下にポケットがある(これは黒)。
    左の胸ポケットのボタン穴に、ちょっと大きめの白い羽根をつけている。
    ブラックジーンズ、腰にチェーンは変わらず。他、赤い太めのベルトをしている。
    靴下はTシャツと同色・同柄。
    (この先見えてくる)靴は白くてちょっとゴツイがデザイン的にはキュートな感じ。

拓哉「あ、でも考えたんですけど、あの、80%、視聴率80%ってことは、日本全国民の80%の人間が、ですよ?今この時間帯にこう・・・TV見てるってことは(画面に向かって手を振る拓哉)・・・これ、バブルじゃないっすよね・・・?」

青島は素っ頓狂な声を出して驚き、「じゃ、バブルって何なんだ?」と、逆に問いただしてきた。
そんなことを聞かれてもわからない拓哉も「だから教えて下さいよ!」と、言い返す。
青島が「もっと詳しい人に聞けばいい」と提案してマウスを動かすと、拓哉と青島が映ったままの画面上でマウスに合わせてカーソルが動いた。
拓哉の胸元の白い羽根がクリックされた。その瞬間、画面いっぱいに映し出された白い羽根は白い眉に変わった。

眉からズームアウトしていくと、画面の右側で拓哉がマウスを操作している。
拓哉の後方、画面の中央辺りに“春9000”が置かれていて、それを挟むように左側に眉の主が居た。
そこに居た人物のあまりの大物ぶりに、拓哉は一瞬停止、無言で深〜く考えて「あれっ?」と辺りを見渡す。
すっかり部屋の様子が変わっている。全面クリーム色の壁、そして同色のソファーに2人が座っている。
「あの〜・・・」と切り出した拓哉を見て、眉の主が「んんっ?」と眉を上下させた。同じように拓哉も眉を上下させて笑顔を向ける。
そんな眉の主の様子をちょっと横目でうかがった後、おもむろに切り出した。

拓哉「元総理の村山さんですよね!?」
村山「そうです。」
拓哉「あぁ〜、うん・・・。」
納得!といった表情を見せた後、ちょっと上に目線をやり、改めて目を大きくし固まる拓哉。

拓哉「あの・・・単刀直入に聞きます。」
村山元総理、大きくうなずく。
拓哉「・・・バブルって何すか?」
村山「泡だよ、泡。」
拓哉、変なこと聞いてごめんなさ〜い!といった雰囲気でうなずく。

ここでタイトルカードが画面を覆う。と、同時に流れる音楽。

村山「ぼくら子供の時からね、銀行なんかが潰れると思ったことは1ぺんもないの。」
拓哉「ないっすよね〜。ないっす。」
村山「ないだろ!?今はやっぱり『どこの銀行にあずけたらいいか』って皆気を使いおるね。」
拓哉「ぼく、ぼくも気を使ってますよ。」
村山「そうだよ。あんた持ってるからな。」

村山氏、拓哉のひざにポンと手を置く。
拓哉は身を乗り出して「持ってないんすよ」と耳打ちすると、優しく笑う村山氏。「そんなに持ってないんすよ」と強調する拓哉にますます笑う。
そして「びっくりした、あーびっくりした」と言いながら、額の汗を拭うアクションを繰り返す拓哉。

村山「それで、それでだね、バブルというのは、その〜、実体のない、偽りの経済の繁栄なんだね、ね!?景気なんだ。」
拓哉「いや、でも、実際にそれを楽しんでた人は・・・いますよね?バブルの時に。」
村山「楽しんでおったもんはおるやろな。そりゃ大部分の人はおいしいだろ」
拓哉「そうですよね!ちょっとここでそのVTRがあるんで見てもらいたいんですけど・・・」

黒いトートバックからビデオテープを取り出す。ビデオテープ、と思ったらケースから出てきたのは雪駄。拓哉はケースの中を覗き込む。
「・・・ねぇ!入ってないっすね〜」と笑顔でごまかしている中、どこからかカーソルが現れて雪駄がクリックされ、次の瞬間拓哉の部屋に戻る。

拓哉の部屋にはノッチが居て、「元総理(アクセント「・.・..」)のお話の途中ですが、元そうり(アクセント「.・・.・」)をご覧下さい」と一言。
“MOTO ZOURI”のテロップが中央に表示され、モーター付きの雪駄とラジコンカーが廊下を走り抜ける。
大爆笑しているノッチの後ろに立った拓哉が、ノッチの後頭部をペシッと叩く。
「ぴしゅ〜〜・・・」と乳首から乳を出すアクションをしながら胸で画面を覆ったノッチを押しのけ、拓哉は白い羽根をクリックする。
再び村山氏の眉からズームアウトした部屋に、マウスごと戻ることが出来た。

拓哉「すみません、お待たせしました。」
村山「だから、バブル経済というのはね、実体の経済とかけ離れて、だな、中身はない。だから泡なんだ。」 
泡を表現する村山氏の手を目で追う拓哉。
村山「だから、それはもう、もうね、はじけたらね、もうどん底に落ちるわけ。今まさにどん底に落ちようとしてるわけだね。だから大変な金を使ってだね、経済対策をやるわけだね。で、銀行はだね、金融機関を助けるためにだな、銀行が潰れた場合には預金者が困るわけな、預金者を守るために要した金が70兆円。」
神妙な顔で聞き続ける拓哉。
村山「70兆円という金は大変な金だわね。」
拓哉「・・・大変過ぎますよね。」
村山「1万円札は横に並ぶと16cmある。(親指と人差し指でその長さを表現しながら)16cm。それを、1万円をずーーっと70兆円分、こう、こう、回したらだな(村山氏が回す右手を目で追う拓哉)、地球をね、それこそね、え〜・・・40回くらいだな、回るだけあるんだ。」

拓哉、呆然。
その姿を見て笑い出す村山氏と一緒に、拓哉はちょっとヤケ気味に笑い出す。

村山「そんな金なんだよ。それは、それはいずれ全部国民のツケで回ってくるんだ。負担になるんだ。国が借金してるんだ。・・・え!?」
拓哉「・・・『え!?』って言われても・・・(苦笑)。」
村山「それが、それが、言うならば”バブルの後遺症”なんだよ。」
拓哉「じゃ、バブルって悪いことなんすか?」
村山「おぉ、悪いことだわ〜。」
拓哉「えぇっ!?」
村山「あぁ、あんなもの、また作らなきゃって考えたらダメよ。とんでもない話だ。」
拓哉「いや、おれ、それをやれって言われてたんですよ。」
困り顔の拓哉に村山氏大爆笑。
村山「そりゃ、だめだよ。」

またどこからともなく現れたカーソルのクリックで拓哉の部屋に戻る。
「村山さんとのバブルのお話もたけなわでございますが、”高輪の午後3時”をご覧下さい。」とノッチ。
”港区高輪警察の皆さん”とのテロップが出たが、映ったのは”ジョン&パンチ”姿の水野晴郎(2役)。
おやつの時間、と言って去って行った。
ノッチの後頭部を、今度は雪駄でペシッと一撃する拓哉。ノッチは「いたっ!おーー・・・」と、胸を寄せながらフレームアウト。
みたび白い羽根をクリックして村山氏の部屋に戻る。

拓哉「お待たせしました。」
村山「はい」
拓哉「元・・・総理大臣じゃないですか。自分がちっちゃい頃とか、その、総理大臣って聞くと『すげー人だな』と思ってたんですよ。今ってあんまり総理大臣って聞いても、別にすごくねーんじゃねーかな・・・っていう風に思っちゃうんですよ。」
村山「それはいいよ、普通の人だから。・・・おれは、あの、木村拓哉さん、と聞いてから『木村拓哉さんってどんな人かな?』って、『何してる人かな?』って聞いたんだよね。
そしたらね、『なんだ、木村拓哉さんも知らないんですか!』ってね、笑われたけどね。」
拓哉「はい・・・。」
村山「有名なんだなぁ〜」。

村山氏はそう言いながら拓哉の腕をポポポポポンと叩く。
ちょっと嬉しそうな得意げな顔になる拓哉。

村山「そりゃ総理大臣よりか、よっぽど有名だよこの人は・・・。」
拓哉「いややややや・・・、やっぱ自分的には(総理大臣は)スゴイ人であって欲しいんですよ。」
村山「そうだね〜。」
拓哉「日本で生活してる人ってやっぱ日本・・・で生きていかないといけないじゃないですか。日本の、最高責任者の人がぐらついたような、感じだったりとかすると困っちゃうと思うんですよ。」
村山「う〜ん、だからやっぱり、政治に対する信頼がね、あって、そして期待を持って、ね・・・長く協力する、というような政治の体制にならないとね。」
拓哉「期待を持ちたいですね。」
村山「うん。期待が持てるようなものにする努力をしなきゃいかんわな。」
拓哉「森さん、どうなんすかね?」
村山「森さん?森さん?う〜ん・・・ま、あの人は身体大きいからなぁ。ドシッとしてるんじゃないの?」
拓哉「イヤ、それだけなじゃいすか。(笑)イヤ、他に他に。他に何か、こう・・・」
村山「ちょっとやっぱり、この、しゃべることには気をつけた方がいいね〜。」
拓哉「・・・気をつけました?村山さんも」
村山「総理大臣ってのはね、プライベートもなければね、『私』がないんだ。24時間総理大臣なんだ。ね!?だから『これはオフレコですから』とか『これはプライベートですから』って言ってね、しゃべったってねぇ、そら『総理大臣がしゃべった』、『総理大臣がやった』んだ。下手なこと言ったら世界のニュースになるわけだから。」
拓哉「マスコミって、どう思います?」
村山「マスコミ?」

改めて村山氏に向かってソファの上に正座しながら、もう1度問い掛ける。

拓哉「あ、あのマスコミってどう思います?」
村山「マスコミはやっぱり、影響大きいからな〜これ。」
拓哉「大きいっすよね。ほんっと大きいっすよね。」
村山「正確にやってもらわないとね。」
拓哉「(正座から普通に座り直しながら挙手)はーい、ご意見です!あの、最近政治って、マスコミに変えられてる。じゃないですか。」
村山氏、大きくうなずく。
拓哉「ま、ぼくも、あの、生活を変えられるんですけど・・・。」
拓哉の眉間がちょっと険しくなる。
拓哉「あの、そ、そうならないでほしいと思います、政治は。」
村山「うーん・・・そりゃマスコミはマスコミの、やっぱり仕事があるんだからね、とやかく言うわけにもいかんけど、あんまり、その、若い人のプライバシーにね、興味本位に、この、入り過ぎて報道し過ぎる面もあるんだよ。」
拓哉「ありがとうございます!」
拓哉は顔の前で両手を合わせ、心からの感謝を村山に贈る。
村山「そりゃ、やっぱ人間じゃからね、あれだけのことを書かれたりするとね、やっぱ気になるよ。」
拓哉「ん、なりました!」
村山「なる?」
拓哉「はい、はいっ、はい!!なりましたね〜・・・今肩凝ってます!」

(閑話休題。てゆーかCM)

拓哉「目の前にあるものに対してがんばるっていう、気持ちを感じるんですよ。今の自分もそうなんですけど。」
村山「今日があって明日があるんだよ。」
拓哉「そうですよね。」
村山「今日適当に、いい加減に過ごした人はね、明日もいい加減、適当になる。」
拓哉「あと最近思ったんですけど、明日より今日の方が、今の自分って若いじゃないですか。」
村山「うん・・・そりゃそうだよね。」
拓哉「だから、こう・・・今日をこう、(歯を食いしばって)『こにゃろ!』ってぐらいに、思いっきり行ってやろうかな、と・・・常日頃思ってるんですけど。」
村山「若さっていうのはね、何にも代えられないわけだ。この年になってみてね、つくづく思うのは、何があっても、どんな金があっても資産があっても、若さだけは買えない、と。・・・と言ってだな、今度逆のことを言うとだな、青春とはね、年齢が20歳前後だから青春というんじゃないんだ、と。何か情熱を持って一生懸命取り組んで仕事してる時は青春なんだ、と。年に関係ない、と。・・・いう言葉もある。」
拓哉「なんかお邪魔してすみませんでした。」 マウスを手に取る拓哉。
村山「いやいや、こちらこそ。」
拓哉に握手を求め手を差し出す。ガッチリと固い握手を交わす2人。
村山「がんばって!」
拓哉「がんばります!!・・・また、来ます!!」

拓哉は、マウスで開局キッドをクリックすると、一瞬にして画面が真っ黒になる。
拓哉「・・・あれっ?なんで真っ暗なの?」

突然光るフラッシュに動揺する拓哉。
拓哉「いや、いや、上手くいってるって!!いやいや、別れてないっすよ、まだ(爆)。・・・ねぇ、ねぇ、何これ!?」

今度はカメラに向かって話す。
拓哉「いや、あの、判りにくいと思うんで、あの、自腹で買った、もう一台カメラあるんで、ちょっと状況見て下さい。」

もう1台のカメラに映し出されたのは、狙撃班らしき人たちに隙間なく囲まれライフルを突きつけられてる拓哉。

拓哉「(カメラに向かって)ねっ、ヤバイっしょ!?(向き直して)な、何なんすか?」
刑事「ようやく追い詰めたぞ。」
拓哉「はぁっ(↑)?」

拓哉の声を遮るようにフリップが画面を覆う。

【次回予告 犬はワン!牛はモ〜! 脱出大作戦の巻なのだ!!】

☆ ちょ〜御勝手感想 from.レポ担 ☆

レポを担当するにあたり、事前のちょっとした打ち合わせで決めたこと・・・「台詞の全てを丸書きしない」。
でも今回、村山元総理とお話ししている部分には、木村くんの現在持っている考えや色んなことに向かう姿勢が飾ることなく自然に出ていたので、敢えて丸書きさせていただきました。
話し言葉のまま書いてますので、読みづらいとは思いますがご了承下さいませ・・・。
そんでもって、感想と銘打って書いてますが、その部分についての感想は申し訳ないですが控えさせて下さい(爆)。
見て下さった方々が、まっさらな心で木村くんの言葉を受けとめ、それぞれに考えていただきたい、と思いましたので・・・。

構成的には、村山氏の部屋へ行ったきりじゃないのが、深夜番組のテンションを保っていて上手いな〜と思いました。
やっぱ、生き返っても(リニューアル?パワーアップ?(笑))ノッチが楽しい(^^)。そのノッチをいいタイミングで叩く木村くんのツッコミ具合もスカッと爽快でした。

 


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