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ラブ・ジェネレーション
** レポート **


第2話
「恋に落ちる瞬間」


Reported By No.199 莢子姫


 

<詳しいすじ> (後註として、はまりどころを書きました)

 得意先回りをし始めて約一ヵ月。新作日本人形展に仕事で行った哲平は、そこでさなえに会う。勝手についてきていた理子に、まださなえを忘れられずにいることを暴露され、顔がこわばる哲平。

 会社に戻り、外回りへの不満を口にすると、10日後の北海道ウインター・キャンペーンを担当しないかと言われる。理子も他の課員も思うところがある様子だが、哲平ははりきっていて気付かず、クリエイテイブでのかつての同僚が集まっている会議室に嬉しそうに向かう。

 夜、会社に入ったバレエのチケットを兄のマンションに持っていくと、さなえがいて料理をしている。食べていけと誘われるのを断わってマンションを出たのを、さなえが肉じゃがをタッパーに詰めて追ってくる。高校時代のことがあるので、おにぎりの中味から漬物(後註1)の種類までわかってしまう哲平。チケットの件で、「変わってないね、わかってないような顔をして気を遣ってくれるところ」と言われ、思わずさなえを見てしまう。そんな二人をベランダから見ている荘一郎。別れたあと、哲平はさなえの後ろ姿を振り返って天を仰ぎ、ためいきをつく。

 戻ってきたさなえに、荘一郎は哲平との仲を遠回しに尋ねてうまくかわされ、納得はしないままとりあえず引き下がる。

 帰宅して肉じゃがの包みを冷蔵庫(2)にしまう哲平。たったそれだけのことも平静ではできない。机の上にはセロテープで貼り合わされた高校時代のさなえとの写真(3)。

 翌日、コンペの制作会議で、進行具合に苛立った哲平は強引に決定を下し、他の者の能力を疑うような暴言を吐く。

 営業課に戻り、弁当として持ってきたさなえの手料理を開いて理子にからかわれる。料理出来ないだろうと言われ、むっとする理子(4)。おにぎりを一つさらい、捨てるふりや食べるふりをして刺激する(5)。

 その夜、理子の部屋にエリカが。まったく台所に立たない理子は、出来合いの惣菜に舌鼓を打ちながら、哲平のことを、料理は女がするものと思っている、軽いくせに頭が固いとけなす。哲平に好感を持っているらしいエリカは、「愛は反発から始まるのよ」と理子をどぎまぎさせる。

 一方、同じ頃、哲平は部屋で吉本と二人分の炒飯を作っているが、リコは利己主義のリコだと、こちらもけなしまくる(6)。そういうたくましそうな理子が好みという吉本(7)をからかっていやがられる。

 会社ではクリエイテイブの者たちが部長に直訴すると言い出す。おまえの下で働きたくない、営業は営業らしくデータでもまとめてりゃいいと言われ、プランニングからは手を引くから一緒にやってくれと頭を下げる哲平。それを嘲笑われても、「プライドを捨てたくないから言ってんだ、人に頭を下げたくないなんて下らない考えに負けたくない」と、なおもかつての同僚に頼み込むが、相手は聞く耳持たない。取り残された哲平は、立ち聞きしていた理子を見つけるものの、黙殺して走り去る(8)。

 日曜になり、哲平がひとり、会社でデータをまとめていると、理子が差し入れを持ってくる。だが、料理ができるのかと一度は驚いた哲平に、コンビニで買ったものを詰め直しただけだとすぐに見抜かれてしまう(9)。哲平の作成している資料が数字の羅列になっているのを見て、手伝いを買って出る理子(10)。そこへ荘一郎から電話があり、仕事が入ったので、代わりにさなえとバレエ公演に行ってくれと頼まれ、ワインを買っておくから帰りに一緒にさなえの部屋に来いと言われる。哲平がとびだしていき、残された理子がふと見ると、差し入れはほとんど手がつけられていない。

 さなえとの待ち合わせ場所に急ぐ哲平の顔は明るい。さなえが珍しくアクセサリーをしていることにも目ざとく気付く。公演が中止になったため、二人は高校時代の思い出話に花を咲かせる。他の女の子にはちょっかいを出しても、大事な人はとってあったという哲平は、気付かなかったと答えるさなえに、「大人になってから気付いても、やり直せないことがある」。だが、さなえが荘一郎に愛されている自信がないと言い出すにおよび、聞いているのがつらくなる(11)。

 夜、さなえのアパートに一足早く着いた荘一郎は、本の間から二人の高校時代の写真を発見し、やっぱりという顔になる(12)。

 会社では理子がむくれて帰りかけるが、思い直してまた作業にとりかかる。

 哲平とさなえがアパートに着くと、荘一郎は鍋の下ごしらえをしている。二人は、かつて交際していたことを単刀直入に尋ねられ、動揺しながらも、高校生の頃のことでかわいらしいものだったと答える。荘一郎は、持参したティファニーの袋を哲平に見つけられ、さなえに渡す(13)。中身はダイヤの指輪だ。哲平を立会人に結婚を申し込まれ、涙ぐみながら(14)承諾するさなえ(15)。哲平はカラ元気を出して乾杯を言いだし、グラスを取りに台所へ立つが、食器棚の戸にもたれてためいきをつく。

 やがて、ひとりアパートをあとにし、気持ちをふっきるように歩きだす。

 会社に戻ると、理子がまだ資料作りに取り組んでいる。「もう帰っていい」と言ったため、気分を害した理子が帰りかけたので、さなえと兄の婚約をぽつりと洩らす。「奪っちゃえ」と、理子が励ますつもりで言った言葉に、ついに自分を抑えられなくなった哲平は、「そんなことできるわけないだろ!」とどなってしまう。そのままパソコンに向かいだす姿に心を残しながら、理子は帰っていく。婚約の件を忘れるために作業に取り組む哲平は、何気なく置かれたままの差し入れのおにぎりをつまみ、理子に対して気がさす。

 翌朝、まとめたデータの整理に余念がない哲平のことが、理子は気になって仕方がない。課長が哲平を別室に呼ぶ。理子には吉本から電話で誘いがかかる。課長は哲平に、コンペ参加辞退を告げる。クリエイテイブの者たちがプレゼンの準備をボイコットしたのだ。哲平はねじ込みに行こうとして、人を束ねる立場の自分に問題があったことを指摘される。窓ガラスに額を押し付けてくやむ哲平。他の営業の者たちも心穏やかでない。

 その夜、理子は吉本と「フーラ」でデートするが、吉本は「エヴァンゲリオン」の話ばかり、理子は理子で上の空。口実を設けて店を出、思いついて哲平の携帯に電話し、まだ会社で仕事をしていると聞いて驚く。哲平は東急ハンズで画材を三袋分も買い込んでいた。

 理子が駆けつけて見ると、営業には誰の姿もないが、哲平のカバンはデスクにある。しかも理子自身のデスクには前日の差し入れの器と「39!」の文字が記されたメモが。

 屋上に行ったと聞かされて(16)上がってみると、哲平は巨大なプレゼン用のポスターを完成させかけている(17)。青いバックに雪を受け止める女の、幻想的な図案だ。感銘を受ける理子。哲平は、なおも刷毛を使って仕上げをしながら、手柄にするとかでなく、自分の中で手ごたえのある仕事がしたかったと言う。

 理子はついつい絵の腕を下手くそ呼ばわりし、哲平をふくれさせる。見直したと言いたいのだが憎まれ口にしかならないため、広告大賞の受賞式のまねをする。調子を合わせて乾杯のそぶりをする哲平を待たせ、課長の隠しシャンパンを取ってくる。飲みながら夜景に見とれる二人(18)。

 哲平のうちで飲み直すことになり、帰る途中、ふざけてガードレールに上った理子はよろけ、抱きとめられた瞬間、哲平に恋をしてしまう。哲平のほうは何も気付かない。

 やはり帰ると言い出す理子。空をゆびさし、反射的に見上げた哲平の横顔にじっと見入る。けげんそうに振り返られ、慌てて「バカが見るー」(19)とごまかし、ひとりで帰っていく。その背中に向かって手を振りながら、哲平は苦笑していた。

【後註】

1.わさび漬けは静岡名産。

2.冷蔵庫のポスターの英文 True love never runs smooth(真の恋は決してなめらかにはいかない)は、シェイクスピアの「真夏の夜の夢」1幕1場にある言葉のもじりで、正しくは、The course of true love never did run smooth (真の恋の道すじが平坦であったためしはない)。

3.写真の哲平はつんつんヘアー。

4..箸を離さないままの演技に注目。

5. あまりのことに言葉が出ずひくついている哲平と、後ろでひとりやきもきしている追手門さんがいい。

6.冷蔵庫から出した水のボトルを背中側から吉本にほうる。さすが元バスケ部の運動神経。ちなみに1話でも電話中に水を出してきて飲んでいた。部屋で飲むのはいつも水?

7.理子がタイプという吉本の言葉に、さっとサラダをひとりじめする細かい反応。

8.このシーンの哲平の表情の変化全部。同じ顔はほとんどない。言い表わす語彙のほうが先に尽きた。

9.「文句言わずに食べて」と言われたときには、既に何かもぐもぐやっている。

10.指摘通り、心のなかでサンキューと言っていたのだが、認めてたまるとかいう表情。

11.「オレじゃ何もできないから」と軽く言おうとするが、声がむりしている。

12.哲平のことで泡をくらって婚約を決め、しかもだめ押しにわざと哲平を同席させることにしたのがわかる一瞬。

13.遊び人だけに哲平は、既に中身にいやな予感がしている顔。

14.小道具のハンカチが効いている。

15.胸が一杯の二人からはじき出され、哲平ひとりだけ沈黙の種類が違っているのがひしひし。

16.理子による哲平の描写。「(髪が)シャッシャッシャッの、クルっとした眼の」

17.スプレー塗料と刷毛とを使い分けている細かさ。

18.待ってました!! 今ドラマ初のくわえモノ・プラスチックのコップ!

19.私たちは、バカ「は」見る、と言っていたが。

 


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