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ラブ・ジェネレーション
** レポート **


第6話
「愛の混浴露天風呂」


Reported By No.195 HARUMI


 

朝、目覚めると哲平の顔があった。

『理子 俺も好きだ!!! 哲平』 キス・・・・

そう ここは、哲平の部屋。
哲平の体から腕をそっと抜いた。哲平が目を覚まさない様に。

「何やってんだ」 冷蔵庫の前にペタンと座っていた私に、目を覚ました哲平が言った。
「やめろよ。スキなんて書くのぉ」私の後ろから哲平は赤のマジックを取り上げようとした。
油性のマジックだから消えねぇぞ。消えないからなおさらいいじゃん。って私。
おっきな声で言いたい。プラカード持って歩いても平気だもん。好きにしろ。っていうから、書いてやった。夕べの感想。
       「哲平 ス ケ ベ 」

一緒に会社に行った。
コソコソ付きあうのはイヤなのに、先のこと分かんないだろ。
社内恋愛は、必ずひがまれるんだから。うまくいってる時はいいけどって。

頭にきて、社員旅行の幹事になるようにしてやった。

きげんを損ねている私に、鍋パーティーでもやるか。
荘一郎さんとさなえさんに恋人として紹介するからって。

さなえちゃんは荘一郎さんのウソに気づいてしまっていた。
一方、荘一郎さんは、昔の女奈美との関係を終わらそうとしていた。

エリカに哲平とのことを、報告した。そして、吉本さんにも。

鍋パーティーで、さなえちゃんと荘ちゃんは、言い争いになった。
気まずい空気に、私は荘ちゃんを外に連れだした。
哲平は、さなえちゃんを慰めていた。
さなえちゃんは、いい子になりたかったから、きれいな思い出を、きれいなまんま冷凍保存して置きたかったから哲平と別れたのかなって。
それを、一足先に戻っていた荘ちゃんがドアの前で聞いていた。

ただいま 哲平のジャケットを吊ろうとして、『T.K』のイニシャルの手編みの手袋を見つけた。

さやえちゃんと荘ちゃんが、帰った後、やきもち妬くなよ。
わがままな自己中な女って言うから私、哲平の彼女やめるって半径2m以内に近寄らないでって言っちゃった。

喧嘩したまま社員旅行に行った。
露天風呂では悪口言うし、他の女とはいちゃつくし、私は頭にきてカニにかぶりついた。

その頃、さなえちゃんは無言電話に悩まされていた。

仕事から帰った荘ちゃんに昔の女 奈美から電話。
出掛けようとする荘ちゃんと喧嘩になった。さなえちゃんは哲平にあげた手袋のことで、とがめられていた。

私の目の前で、他の女にキスされてる哲平を「サイテー」って飛び出した私に

俺ら付きあってんの?
昨日別れなかったっけ?
半径2m以内に近づいちゃいけないんだよな?
めんどくさいから、より戻すかって哲平。
そして、1m→50p→30p→20p→10p→チュッ

流れ星、流れたのに願い事しそびれちゃったから、うちのいなか流れ星10秒に1回流れるから、今度一緒に行こ って指切りした。
そいで、キスしようとした哲平に、お風呂一緒に入ろうって、誘った。

やっぱり、ちょっと恥ずかしかった。

今度流れ星見えたら、どんな願い事する?
哲平は、早くいっぱしになりたい。自分自身にOKだせる そうなりてぇって。

私は、哲平に出会えたから、こんなに幸せになれたことなかったから、これからも、ずっと哲平といられます様にって、それだけ。
喧嘩しても楽しいモン。
地球最後の日が来ても、哲平と一緒にいられたら、きっと最後まで笑っていられるなって言った。
  その時、流れ星が流れてるなんて知らなかった。

哲平は、バカじゃないの?って言ったけど、笑ってた。

翌日、朝の会議始めるぞって時、哲平が
「実はオレ、上杉と付きあってます。」って、報告してくれた。
みんなは、知ってたよ。って

私が、サボテンに向かって幸せに浸っていた時、哲平はおみやげを届けに立ち寄った荘ちゃんの家で見た、さなえちゃんの涙に困惑していた。

以上 
Written By 理子ちゃんになったHARUMI

 


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