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-1度目はストーリー、2度目はセリフや表情を。素敵なドラマは何度も楽しめる。-


このページは、No.1133 哉子がお伝えします。


★period 4  男の友情と女の意地★

★☆ ストーリー

練習後のロッカールーム。
冴子(滝沢香織)から集合がかかり、用意されたTVの前に集まるブルー・スコーピオンズの面々。
何事かとハル(木村拓哉)もその輪に加わると、先日取材を受けた時の自分の姿に驚くハル。
ビデオを停めようとするハルだったが、友則(市川染五郎)にがっちり肩をつかまれて、仲間の冷やかしの声と「せっかく(本社の)広報からダビングしてきたのに」とボヤく冴子の声を浴びてしまう。

同じ頃、冴子と同じルートでビデオを入手した知佳(MEGUMI)が、ハルと同じように自分が映ってることにうろたえてそれ消そうとした亜樹(竹内結子)を、羽交い締めにしていた。

練習を終えたハルたちが外へ出ると、数人の女性に呼び止められた。
「里中さん」を尋ねる彼女たちに応えてハルが手を挙げると、数人のうちの1人がハルに歩み寄り、思いっきり強烈な平手打ちを繰り出した。
おまけに「最低!」と言われたハルは、とりあえず叩かれた左頬を押さえた。

バー”FACE off”に場所を変えたハルたちは、先ほどの女性たちと、気まず〜い雰囲気で向き合っていた。
目の前の女性に「平田真理子」という名前を出されて「なんとかしなさいよ」とすごまれても、ハルは「知らない」の一点張りで、友則・大和(坂口憲二)・真琴(佐藤隆太)が、穏便に事をすませようと間に入っていた。
するとそこへ、亜樹たちが現れる。
さらに気まず〜い雰囲気に、ハル以外の3人はそそくさと席と立ち、知佳たちに並んで遠巻きな見物人に変身。
1人取り残されてしまったハルの横に立ったのは亜樹で、事情を尋ねて「妊娠させた」ことを聞かされた。
合コンで知り合って関係を持ったあと何度連絡しても無視されていたらしい「平田真理子」を見かねた彼女たちが、友人として直談判に来たのだと言う。
亜樹は、そんな話に驚き、ハルに「最低!」と言い放つが、全く身に覚えがないと言い張るハルを見て、「そんなに悪い人じゃない」とフォローに回る。
大きな味方を得ていつもの調子で軽口を叩くハルだったが、向かい側の女性に制止された。
その時、おかしな新事実が発覚する。
意気込んでハルを責める女性たちの尋ね人は「里中フユキ」。
気まず〜い雰囲気が一瞬にして固まる。…が、その中で友則だけがバツの悪い表情を浮かべはじめた。
平田真理子(水川あさみ)がやってきたと同時に逃げようとした友則に気づいたハルが、素早く大和に指示を出し、友則を引き止める。
その場に立った真理子は、友人にうながされハルを見たが、自分が知っている男ではないとして首を横に振った。
では誰が?…って、ハルたちはもう見当がついていた。
当の友則も観念して自分であることを告白。
その瞬間、友則の左頬に知佳の平手が飛び、そのまま知佳は店を出ていった。
知佳を追いかけて百合(中越典子)と亜樹が、友則のヘルプを一蹴したハルたちも次々に店を出ていき、友則はあっという間に取り残されてしまった。

ハルは亜樹を送る車の中で、無実が証明されたことに安堵するとともに、”FACE off”で自分をフォローしてくれたことを感謝した。
亜樹は、自分に何もしないハルが他の子を妊娠させるようなことをしないと思ったその時の心境を語る。
それを受けて答えるハル。亜樹は、赤く色づくのを眺めるだけでいい紅葉と同じ、見ているだけでいいと思わせる心のきれいな特別な存在かもしれない、と。
亜樹は、「ジョークでも嬉しい」と本気にはしなかったけど…。
そしてハル自身もそのままジョークにしちゃったけど…。
亜樹のアパートに着いた時、まだ橋に通っていることを尋ねるハル。
亜樹はその問いに頷いて車を降り、そして「おやすみ」を言い合って別れる2人。
ハルも、亜樹も、それぞれ1人になった時、これがゲームであることを今一度自分に言い聞かせた。

翌日、ハルは友則から頼まれ、文句を言いながらも真理子との話し合いへ同行することになった。
昨夜の経過を軽い調子で話し、金で済ませようとする友則を見ていた大和は、ハルの同行に反対した。
友則の考え方を非難し、真琴の時とは違いすぎる態度のハルに食ってかかった大和は、ハルの行動の裏に、引退後あわよくば友則の会社に…という考えがあるのではないか、と勘ぐっていた。
ハルは、大和の言動を冗談で交わしながらも、金持ちだと百合に嘘をついていることを持ち出して、大和の奥にひそむ友則への妬みを口にした。
お互い引くことなく対峙するハルと大和。
しばし大和と向かい合った後、ハルは何も言わずにロッカールームを出た。
その直後、歩きながら怒りを爆発させるハルを「はい、ピース」と言って落ち着かせようとする友則。
ハルは、歯をくいしばりながらピースサインを見せた。
そうしてハルと友則が向かった場所は、真理子が所属する合コンサークルが溜まり場としているクラブ。
フロアを埋め尽くす若者たちの間を抜けていくと、真理子が仲間と一緒に友則を見据えていた。
真理子を見つけて財布を出す友則と、理解しがたい空気をまとった真理子たちに、ハルはいぶかしげな表情を浮かべた。

亜樹は、アパートの前で車を磨く大和から事の次第を聞いて、大和に同意した。
同意どころか、大和が予測するハルの打算的な考えに、先日の真琴の一件をすり寄せて、沸きあがる矛盾に怒りまでもあらわにする。
そんな2人の前に姿を見せたのは友則。
車から降り立った友則は、デートを控えた大和に再び車を貸し出しに来たのだ。
大和は、もう嘘をつきたくないという気持ちからレンタカーも借りていたため友則の申し出を断ったが、友則もまた「金持ちだから幸せとは限らない」と大和を制して強引に車に押し込んだ。

ハルは、ロッカールームにいた。
そこには容子(石田ゆり子)とその息子・渉(田中碧海)もいて、これから渉と一緒にホッケーを楽しもうとしていたのである。
ハルは、渉にはブルー・スコーピオンズのユニフォーム、容子にはお金の入った封筒を用意していた。
そして、これからも容子を経済面から支えることを宣言する。
しかし容子からは、パートを辞めたのは兵頭の紹介で再就職が決まったからだと言って、差し出された封筒をハルに返した。
そこへ兵頭が現れて、容子を縛るのはよせとハルに忠告する。
安西を思い続けるようにと容子を縛るのは男のエゴだと、本当に人を愛したことがあるのかと、ハルの容子への想いを否定するような言葉を浴びせる兵頭と、怒りあふれる表情で対峙するハル。
2人が対峙する緊迫感に堪らず制止した容子の声で、ハルは怒りをおさえて渉を呼び寄せリンクに向かった。
容子は、兵頭に「あなたはどうなの?」という問いかけを残して、ハルたちの後に続いた。

大和は、友則の車に百合を乗せて、夕陽の映える海辺にいた。
会話の流れを計りながら、意を決して本当は金持ちなんかじゃないと告白した大和。
すると、もう大和自身を好きになったから金持ちかどうかなんて関係ないと答える百合。
百合の変化に喜び、気持ちが高ぶる大和だったが、次の瞬間、突然百合が笑い出した。
百合は、大和の告白とそれに対する自分の答えを「お互いを刺激しあう解りきった嘘」と受け取ったのだ。
こうしてまた、嘘を重ねてしまう大和なのであった。

友則は、再び真理子たちが待つクラブに足を踏み入れていた。
真理子のサークル仲間が友則を殴りつける。
友則はふざけた調子で「もう金はやらないよ〜」と口にして、さらに複数の男たちに殴られ放題殴られていた―。

亜樹のアパートを訪れたハル。
部屋に亜樹がいるようなのにインターホンを鳴らしても返事がなく、さらにノックし続けてようやくドアが開くものの、チェーンロックは掛けっぱなし。
機嫌の悪い亜樹の物言いから、ハルは、またおしゃべりな大和から自分の動向がバレていることを察した。
そんな正義感の強い亜樹も好きだけど、ちゃんと受け入れる言葉は選ぼうよ、と言うハル。
そして、問題。
ハル「ハルとアキ、どっちがエライんですかね?」
「秋は”実りの秋”、”食欲の秋”」と答えた亜樹に対抗して、「”春よ来い”って歌はあるけど”秋よ来い”っては言わない」と答えたハル。
答えに詰まった亜樹だったが、「2年も約束の橋で待ってるアキ」を理由にハルの方から自ら降参してしまった。
ハル「俺そういうの知らないからさ。愛、とか…。だから…アキの方が、エライよ」
そういったハルは、今度は友則のことを話し始めた。
いわゆる”2号さん”の子として生まれ、未だに認知もされず、ただ金だけをあてがわれてきた友則の寂しい生い立ちを。
そんな風にあてがわれた金を撒くように散財したことで、周りの人間にとって金のない自分が何の価値もない存在だと気づいてしまったであろうことも―。
友則とは同期入団で、最初の頃は対立もしたが、殴り合うことで解り合う男の友情を築いたと言うハルは、すさんだ心でいた時に出会ったホッケーが虚しさを忘れさせてくれると言った友則を語った。
ハル「あいつ本物だよ。本当のアイスマンだ」
友則のように苦しんだり悲しんだりしたヤツ、それでも逃げないヤツが好きだと語り続けるハル。
そして、寒さに震えたその時、傍らのドアが開いた。
亜樹「…どうぞ」

”FACE off”に行くと、真琴がトイレのドアの前で友則を呼んでいた。
聞くと、友則は1時間もトイレの中から出て来ないと言うので、今度はハルがノックをして声を掛ける。
しかし返事がない。
「何やってんだろうな?」と言いながらも、即座にドアを蹴るハル。
ゆっくりと開いたドアの向こうで、苦しそうに腹部を押さえた友則がいた。
友則のシャツをめくりあげると腹部に大きなアザが出来ている。
金で解決したはず、と問うハルに、クスリや金ヅルを見つけると恐喝まがいのことをしているらしい合コンサークルの実態を説明する友則。
友則は「チームに迷惑がかかりそうだ」と言って退部を申し出たが、ハルに一蹴される。
ハルは、社会人として我慢したと口惜しさを訴える友則をなだめて、立てるかどうかを確認してから友則を担ぎ上げ、心配そうに見つめる亜樹や真琴を背に店を出て行こうとした。
行き先は合コンサークルの溜まり場になっているクラブ。
学生相手とはいえ、そのバックに大きな組織がついているかもしれない場所へ向かうという、あまりに危険な行動に温厚な真琴ですら制止せずにはいられない。
ハル「俺らオフェンスだからさ」
そう言って制止もきかず店を出てしまったハルと友則、そして、亜樹も彼らを追いかけて店を出た。

目的の場所まではハルの車で向かっていた。
ついてきた亜樹の勇ましさに感心する友則は、ハルといつもの調子で軽口を叩き合う。
ハルと友則の絶妙なやりとりが目前に迫る危険への緊迫感をなくしていくのを、呆れながらも思わず笑ってしまう亜樹だったが、同時に、昔のエピソードやお互い認め合っている部分を笑って話す彼らに心地よさも感じていた。
到着したクラブの駐車場に車を停め、ハルは友則に肩を貸して歩き出す。
亜樹「…なんかちょっといいな」
ハル「あぁ!?」
亜樹「乱暴なのはともかく、”古きよき時代の男”って感じで」
そう言って、亜樹は、友則のハルが支えるのとは反対側の腕をつかんで、自分の肩にのせた。
そうして並んだ3人は、クラブへと入っていった。

”FACE off”では、真琴から知らせを受けた大和をはじめとするチームメイトたちが集まっていた。
キャプテンのハルが行動したとあっては、これはもう友則個人の問題ではなくなっている。
全員が考えあぐね言葉を失っていると、大和が、今まで友則をどう思っていたか問いかけはじめる。
金持ちで引退後の不安もない友則に対して少しばかりの妬みがあったのではないか、ファッションみたいな感覚でホッケーをやっているようにしか見えない友則を少し引いた目で見ていたのではないか、と―。
そして大和は、何があっても友則を突き放さないハルを見ていて気づいた、ホッケーと本気で向き合っている友則の本質を必死に語った。

合コンサークルに乗り込んだハルたちの話し合いは平行線のままだった。
もし妊娠したというのが本当であれば責任をとるつもりであることを明言するが、真理子はそんな気はないと言う。結局は金目当てなのだ。
悪びれもせず「傷ついた」と言ってのけ、さらには妊娠が嘘だったことを認める真理子を見ていて、亜樹の我慢の糸が切れた。
亜樹は、つかつかと歩み寄り真理子の頬をひっぱたいて、真理子たちに対する嫌悪感をあらわにした。
亜樹「女だったらね、出会いに運命求めなさいよ!」
亜樹の言葉に真理子たちから嘲笑が聞こえてきたが、それでも亜樹はひるまない。
しかしその直後、真理子をかばう仲間に突き倒されてしまい、ハルに抱き起こされた亜樹は、口惜しそうに顔を歪めた。
そんな亜樹を見ていて、今度はハルの怒りが沸点に達してしまい、声を荒げて亜樹を突き飛ばした男に向かっていく。
一度は「ピース!」と落ち着かせようとする友則に応じるが、向き合った男にバカにしたようにペシペシと頬を叩かれ、収まりかけたハルの怒りは再び沸点到達、「この国から消えていなくなれ!」という言葉とともに強烈な頭突きが繰り出された。
あぁぁ、やっちゃった…。
呆れる友則に手を立てて謝るハルだったが、間合いを詰める男たちを前に、2人の目は既にしっかりアイコンタクトで応戦モード。だが、200人はいるという学生たちとどう戦う?
その時、入口のドアが開き、大和たちが現れた。
ハルは即座に指示を出しながら、亜樹と友則の肩に手を回して、大和たちの元へ歩み寄った。
ハル「ハイ、みんなお疲れ!友くんお待たせ!パーティーだ!!」
ハルの声を合図に盛大なパーティーがスタートした。

その頃、兵頭は、電話の向こう側の容子から、ハルへの言動を非難するような言葉を受けていた。
兵頭の帰りを待てなかった自分を恨んでいるのならはっきり言って、とも…。
兵頭「そんな風に思ったことはない。むしろこう思ってる。待たせた男が悪いのだと…」
兵頭はそう言って電話を切った。

翌日、ロッカールームでは選手全員が傷だらけで現れたのを見て、慌てふためき何があったのか尋ねる冴子がいた。
極秘練習と言って盛り上がる選手たちに、困った冴子が兵頭へ助けを求めると、兵頭もまた、ハルに「俺も人を愛したことがなかったらしい」と言葉を掛けて、それを”新しい戦略”だと言うから、冴子はますます頭を抱えることになる。
この後の試合を危ぶむ冴子にハルの声が飛ぶ。
ハル「勝つにきまってんじゃん!」
ハルの指示で大和が声を出し、中央に集まったブルー・スコーピオンズの面々。
極秘練習で更にまとまった彼らだ、試合前の気合い入れも高らかにロッカールームを後にした。

試合前のウォーミングアップ中、友則が観客席に「可愛いコがいる」と言って大和にすり寄ってきた。
懲りない友則に呆れる大和だったが、そこに「どこ?」と同調するハルが入り、友則が見つけた”イイ女”チェックが始まる。
友則が口にする特徴から”イイ女”を見つけたハルは「身持ち固いからキビしいんじゃない!?」と忠告する。
まだ見つけられず焦る大和だったが、ハルと友則が見つめる先に視線を伸ばすと「あっ」と納得したような声をもらした。
彼らの視線の先には亜樹がいた。
座った席の真正面の対岸から自分を見ている3人に気づくものの、その距離感ゆえにまさか難攻不落な”古きよき時代の女”・亜樹を語っているとは思わず、キョトンとしている亜樹。
大和「もう心に決めた人とかいるんすかね〜」
友則「もしそうなら、その男が羨ましいぜ」
大和「手放したらきっと後悔しますよ」
そう言って滑り出した2人の言葉に微笑み、後を追うように滑り出したハルは、ポジションについてキャプテンマークを握りしめた。
亜樹もまたハルにならって胸元を握りしめ、勝利への祈りを捧げた後ハルの名を叫んだ。
ハルは亜樹の声を受けて滑り出し、自分を見ていてくれる亜樹の存在をしっかり目の中に収めた。
そしてフェイスオフ―。今日もまたハルは氷上を駆ける。

 

☆★ 今週のキメゼリフ

 

☆★ ”maybe みんなきっとヤラれてる!”(笑)ファン必見のリプレイポイント

 

☆★ 今週のベスト”LOVE”ショット

 

☆★ 今週のベスト”FIGHT”ショット

 

☆★ ハルを取り巻くナイス”TUBO”ポイント

 

 


★「プライド」INDEX★

★TV・番組のページ★

 

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