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-1度目はストーリー、2度目はセリフや表情を。素敵なドラマは何度も楽しめる。-


このページは、No.1133 哉子がお伝えします。


★ 第2話 「悪い男」 ★

☆★ ストーリー

優子は、完三立ち会いのもと、かねてより勧められていた男性・日下圭太と、見合いをしていた。
ワインを注ごうと完三と日下、店のギャルソンがカラフェを取り合うようになった結果、優子のジャケットにワインがこぼれてしまった。
シミにならないように…と、半ば強引にジャケットを脱がされた優子は、左肘を隠すように右手で覆った。
そんな優子に、肩からすっぽり隠れるようにショールを掛けたのは、涼だった。
驚く2人に微笑を残して厨房に戻る涼を、完三は目で追い、記憶の海を泳ぐような表情を浮かべた。

帰宅後の堂島家はさながら見合いの反省会のよう。
優子は火傷の跡を気にしている素振りを見せるが、いつものように会話していた。

その頃、涼と美羽は、別れまでのひとときを楽しんでいた。
別れのキスの後、美羽がサイドミラー越しに見つめた涼の後ろ姿は、だんだんと小さくなっていった。

翌朝、捜査会議をサボった完三は、杉田から捜査状況を聞き出す。
すると、写真の中央に写る被害者の友人が、最近被害者にフラれ、ケンカしていたのも目撃されている、という情報を提供した。
その時、完三が手にしていたのは女性週刊誌で、優子の火傷の跡を消す皮膚科を探していたのだった。

優子が家に訪れた美羽と話すのも、やはり見合いの話だった。
写真を見ながら「いい人そうだけど(恋とは)違う」と言う優子を励ましながら、美羽は、優子にうながされ自分の恋を語り始める。
恋の相手が涼であることを告げ「今度紹介する」という美羽に、驚きと嬉しさと興味が入り混じった表情を見せる優子がいた。

赤いライトに染まるバーで、客のチェスに手を掛けてしまった祐希は、平謝りに謝っていた。
憮然とする客の間から入り込んだ涼の手が、次々とチェスの駒を戻して、全てを戻すと涼は自分の席へ。
祐希と話している間も、涼に目をつけ、電話番号を渡す女、笑顔で手を振る女…。
涼の仕草はその女たちを上手くあしらっているようだった。

夕食を終えた完三と杉田。
優子の火傷の跡が昔の事件のものか、と尋ねる杉田に、完三はうなづくが、優子自身は知らないだと言う。
杉田は、完三が結婚しないのもその事件を気にしているのかとも尋ねたが、完三は、はぐらかすように答えて帰って行った。

涼はまだ、先ほどのバーにいた。
美羽のことを聞き出そうとする祐希の下世話な言葉に、低い声で怒りをあらわにした以外は、言葉少なに、祐希の話に耳を傾けていた。
そこへ涼の肩に手を置きながら1人の女・宮下由紀が座る。
「捜したよ」と甘い声でささやき微笑みを見せる由紀に応えるように、涼も笑顔を見せた。

美羽は柏木を誘い、今好きな人がいて付き合っていることを告げる。
しかし、柏木は笑い飛ばし、美羽の全ては自分のものだと言った。

優子は行きつけの定食屋『たぬき』に立ち寄ってくつろいでいると、そこへ涼が入って来た。
涼のことが気になってしまう優子だったが、あえて気にしてないような素振りを見せる。
後から入って来た涼に焼き魚定食が行ったことがきっかけになり、優子の目の前に、涼が座った。
涼の方から見合いの行く末を尋ねられると、優子はうまくいきそうだと答えたが、淡々と話す涼に少しバカにされているように思ったのか、段々不機嫌になっていく。
その時、『たぬき』のおばさんが、慌てて「捕まえて!」と言ったので、涼は、おばさんが指差す方に帽子を投げた。

別れ際、車の中でいきなり美羽に襲いかかる柏木。
美羽は必死に車の外に逃げたが、美羽の父との間では話がついていると言い残して帰って行く柏木に、立ちすくんでしまった。

涼が捕まえたのは、昼間に迷い込んできたという白い小鳥だった。
手の上に乗せた小鳥を美羽に例える涼に、優子の表情がやわらぐ。
お釣りの代わりに小鳥をもらい受け、お勘定を済ませた涼は、『たぬき』を出て行く。
涼の好青年ぶりに感心し上機嫌になったおばさんは、優子に涼のことを尋ねられ、髪の長い女性と一緒に来ることを話した。
涼を追うように『たぬき』を出た優子は、コンビニの前で、由紀と一緒にいる涼を見てしまう。

椅子に座り、手に乗った小鳥を朝の日差しにかざす涼。
そこは、座っている椅子以外の家具といったらベッドくらいしかなく、大型の換気扇が回っている、生活臭のない部屋だった。

完三の警察署に、殺害された女子大生の友人、大熊啓吾が任意同行されてきた。
完三は、大熊にビデオラックのことを尋ねるが、大熊はビデオには関心がないので知らないと答えた。
大熊は犯人ではない、と断言する完三は、ビデオラックが写っている写真を見続けていた。

優子は、美羽に電話した。
少しためらいながらも、自分が見た涼のことを話したのだろう。
聞いていた美羽は、力なく相槌を打つだけだった。

完三がコンビニで買い物をしていたところへ、涼が入って来た。
2人は、買い物を終えてから、コンビニの前のベンチに座り、話し始める。
涼は、完三が刑事であることを確認してから、拳銃で人を撃ったことがあるか、と尋ねる。
涼が尋ねる内容はどんどんエスカレートしたが、完三は諌めるでもなくぽつりぽつり答えていった。
そんな話をして去って行く涼。完三は1人煙草をくゆらす。

刑事課のコンピュータルームで犯罪履歴データを見ていた完三の脳裏には、涼の目が浮かんでいた。
見覚えがある、でも思い出せない、データでも探し出せない。
昔…ずっと昔のことなのか?―完三は、また記憶の海を泳ぐ。

『Reve』で戸締りの確認をしていた涼は、美羽が来ていることに気づき、閉店後の店内に招き入れる。
美羽は優子から聞かされた由紀のことを尋ねに来たのだ。

ビデオラックのことがどうしても気になる完三は、まだ写真を見ていた。
杉田は、偶然もしくは、すごい記憶力の持ち主なのでは、と意見を出すも、全く取り合おうとしない完三に怒って、その場を去っていった。

涼は、美羽に、由紀のことを友達だと話し、自分が不安に思っていることも打ち明けた。
そうして話すことで、美羽は納得し、優子から聞いた白い小鳥の話が嬉しかったことを語り、帰って行った。
涼が、美羽から受け取った夜食をその場に捨てたという事実を知ることもなく…。

優子が『たぬき』に寄ると、すでに涼がいた。
「話がある」と涼の向かい側に座り、美羽のことを本気で思っているのか尋ねる優子。
涼に対して腹立たしい様子を見せながらも、涼が頼んだ鍋を食べるために、優子は袖を上げた。
腕に残る火傷の跡が涼にも見える。それに気づいた優子は、小さい頃の火傷であることを説明した。

刑事課のデスクで1人うどんをすする完三、ナイフで無造作に削り取るようにリンゴを口にする涼…。

涼は由紀のマンションへ行く。
ベッドに横たわる彼の背中を、由紀が指でなぞっていく。
由紀が指でなぞり、抱くその肩口から背中には、大きな火傷の跡が…。

完三がまだ見続けている写真。そこには由紀の姿が…。

火傷の跡は「むかーし昔」のものだと答えた涼の腕は由紀を抱き、唇は微笑をたたえた。
 


☆★ 今週のキメゼリフ

☆★ この顔!この仕草!!ファン必見のリプレイポイント

☆★ 今週のベストショット

☆★ 今週のキーパーソン

 

 


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