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-1度目はストーリー、2度目はセリフや表情を。素敵なドラマは何度も楽しめる。-


このページは、No.1133 哉子がお伝えします。


★ 第4話 「悲しい真相」 

★☆ ストーリー

自殺に見せかけた女子大生殺人事件。
同じ並びのビデオ。同じ並びのブレスレット。同じ傷を持つ涼と優子。
美羽と触れ合う涼。由紀に気付き、涼に向かう完三。
―ひとつひとつの出来事が、パズルのピースのように散りばめられる。

開店前の『Reve』の厨房に通された完三は、淡々と準備を整える涼に、美羽のブレスレットを見せた。
それが壊れる前と同じ並びであることに加えて、殺害された女子大生宅のビデオの件にも触れ、涼の顔色を伺う。
「同じヤツの仕業かも」― この言葉を涼が発するのを待っていたように、完三は、涼への疑惑をぶつけた。
涼は、動じることなく、完三の疑惑をさらりと否定した。
それ以上問いつめることもなく、帰ろうとした完三は、思い出したように涼に向き直り、再び尋ねた。
完三「人を殺す時って、どんな気持ちや」
「…気持ちいいよ」
凍りつく空気の中、涼が歩み寄る。
次の瞬間、笑みをもらして、完三への答えがTVゲームで得た感覚であることを明かす涼。
そんな涼に苦笑いしながらも、自分の中に生まれた疑惑が晴れていないような物言いのまま、完三は『Reve』を後にした。

日の出署に行った完三は、女子大生殺人事件の捜査状況を杉田から聞き出した。
完三は、由紀のことを尋ねたが、杉田からは、由紀が事件に結びつくような情報は得られなかった。
由紀に固執する完三を不思議がる杉田に、完三は、自分が由紀と会った経緯を話す。
そして、杉田に「ちょっと付き合って」と声を掛け、立ち上がった。

朝帰りした美羽は、父・建造に、涼とずっと一緒にいたこと、彼が好きだという想いを告白した。
激昂する建造から顔をそむけた美羽だったが、その顔には強い意思がしっかりと浮かんでいた。

【新時代電気】編集部で『Reve』の記事を作っている優子のもとへ、美羽から電話が入る。
両親の反対を受けて家を出られなくなった美羽から、涼と会えるようにしてほしい、と協力を請うものだった。
優子は、美羽の願いを聞き入れた。

優子は、作っている途中の記事を持って『Reve』へ行き、シェフが確認した記事を渡して厨房に戻ろうとする涼を引き止め、美羽のことを話した。
美羽を連れ出し涼と落ち合えるように整えるという優子に、キューピッドの羽根を探そうとする涼。
そんな風にふざける涼に腹を立て、優子は、美羽の事情を話しながら、2人の立場の違いを暗にほのめかす。
口にしてからハッと気付いたように謝る優子。
涼は、とっくに解っているという素振りを見せ、優子を気遣うように、美羽と会うことを了承して、厨房へ消えた。

西原家のリビングでは、美羽を囲んで、母・京子と柏木がティータイムを設けていた。
美羽の機嫌をとるように場を盛り上げようとする柏木と京子だったが、美羽の表情がやわらぐことはなかった。

完三と杉田は『Reve』のランチタイムに来ていた。
完三は、突拍子のないオーダーを繰り返した後、結局メニューを閉じて、涼を呼ぶようにオーダーした。
呼ばれて厨房から出てきた涼に、完三は、杉田を彼女だと言って紹介する。
涼は、突然そんな風に紹介され照れる杉田に優しい言葉と微笑みを残して、厨房に戻った。
涼が戻ったことを確認して、杉田は完三に話しかける。
杉田「綺麗なコね」
完三「悪魔や」
杉田「えっ?」
完三「…あんな顔してな…悪魔や」

『Reve』での完三の言葉を思い出してウットリする杉田を、完三が現実に引き戻す。
完三は、涼を見せるために杉田を連れ出したのだった。
そして、女子大生殺人事件の犯人が涼ではないか、という自分の疑惑を杉田に話した。
しかし、杉田にとって涼は、”普通のコ”で、いままで見てきた色々な事件の犯人のように何かが欠落している人間には思えなかった。
杉田が抱いた涼の印象を聞いても、なお、完三は、涼に感じるイヤな胸さわぎを抑えることができなかった。

無事優子に連れ出してもらった美羽は、一足先に待ち合わせ場所に来ていた涼を見つけて駆け寄った。
優子は、帰りの待ち合わせ時間を確認して、2人を気遣いながらその場を立ち去った。
2人きりになりたい、という美羽の手をしっかり握って、涼は、美羽をホテルへ連れて行った。
少しためらいを見せた美羽だったが、涼の手が優しく導くまま手を重ね、2人だけの甘い時間を満たす部屋を選んだ。

完三は墓参りに来ていた。
墓に向かって手を合わせているところへ現れた杉田が、帰る道すがら、あの事件は忘れたほうがいいと言う。
優子を引き取って十分償いもしたから、忘れた方がいい、と。
聞いていた完三が寂しげな表情を浮かべているのに気付いた杉田は、思わず謝り、優子のことを尋ねた。
事件のことも、完三との血の繋がりないことも、何も知らない優子が、今のまま―何も知らないまま幸せになることを願う完三に、杉田は精一杯の励ましの言葉を贈った。

2人きりの時間を過ごした涼と美羽が待ち合わせ場所に戻ったとき、約束の時間を10分ほど過ぎていた。
美羽の母から電話を受けて焦っていた優子は、美羽の家まで一緒に行くと言ったが、美羽は、優子を気遣い、1人タクシーに乗って帰っていった。
美羽が去った後、食事に誘う涼を「友達の彼氏とじゃマズイ」と突っぱね、スタスタと歩き出した優子。
それとは反対方向に涼が歩いていき、段々2人の距離が広がる。
ふと、優子が、途中まで一緒に帰ろうか、と涼に声をかけたが、自分が言った断りの言葉をそのまま返された。
負けん気たっぷりに「バイバイ」と言い放った優子の後ろ姿を見送りつつ、「バイバイ」とつぶやいた涼は、再び優子に背を向けて歩き出した。

完三は、酔いつぶれて杉田に抱えられるようにして帰宅した。
酔って帰ったそのままの姿で寝入る完三の横で、お兄ちゃんをよろしくと頼む優子に、杉田は力強くうなずいた。

翌朝、二日酔いの完三は、頭をかかえながらも、殺害された女子大生が金持ちと思いきや家が傾いていたことや、現場からつけ爪がみつかったことを杉田に報告した。

無愛想に作ったアイスを客に渡す由紀。渡した客は完三だった。
由紀は、「話がある」と誘い出し涼のことを尋ねるこの男に、不信感をあらわにしてその素性を尋ね返した。
すると、完三は、内ポケットから警察手帳を見せた。
手帳を見た途端、下を向いて口を閉ざした由紀を見て、完三は話題を変え、初めて会った時の由紀の印象を話した。
「水商売のおねえちゃんかと思った」という完三に、由紀は、水商売をやったこともあるが自分の性格ゆえに続かなかったことを素直に話し始めた。
完三は、素直に話す由紀を「面白いな」と言って笑い、由紀はそんな完三を黙って見つめていた。

優子は日下とデートをしていた。
場を盛り上げようと気遣ったり、会話を弾ませようと自分のことを語ったりするが、いまいち噛み合わない2人だった。

完三は、由紀に、涼が美羽と付き合っていることを教えたが、由紀はすでに美羽の存在に気付いていた。
気付いててなお、涼が誰にも心を開いていないから自分には関係ないと言う。
しかし、由紀には心を開いているのか、と問う完三の言葉には、悲しそうに目をふせた。

日下は優子に別れを切り出した。
今までのお見合い体験から、優子が断りたくても自分を気遣って断れないのでは…と思った日下が気をきかせて申し出た別れだった。
優子と過ごした時間がとても嬉しいもので、それで十分だと語り礼を言う日下に、優子は、もう少し付き合いを続けようと提案した。
この見合いを勧めていたはずの完三は、帰宅した優子の報告を喜ぶどころか、浮き足立っている優子を責める。
見合いの相手に付き合いを続けようなんて、待ってるものは結婚だけだ、と。
完三は、急に不安になる優子をさらに責めていたが、美羽から電話があったことを思い出し、優子に告げた。
優子が電話をすると、美羽は、涼との逢瀬で遅れて帰ったことから、部屋からも出られない状況になっていた。
今度は、涼への手紙を託された優子は、涼と連絡をとり『たぬき』で手紙を渡すことになった。

『たぬき』は定休日だった。
定休日の札を見る優子の背後からやってきた涼に、驚きながらも手紙を渡して、すぐさま帰ろうとする優子。
涼がラーメン屋に誘うのも断ったが、優子の自転車をスルリと奪い乗っていってしまった涼を、優子は追いかけるしかなくなってしまった。
やっと着いたラーメン屋は…つぶれていた。
涼は別のラーメン屋へ誘ったが、味はたいしたことないと聞いて、優子は美味しいラーメン屋があることを教える。
ラーメン屋に向かう途中、電車が通り過ぎた踏み切りの上で、ふと立ち止まる涼。
それを見て、優子が「ひかれちゃうよ!」と言って自転車のカゴに手をかけ、踏み切りから涼を引っ張り出した。
立ち止まった涼の視線の先―駅のホームには、由紀が立っていた。

ラーメンを食べて生じた暑さを冷まそうと水を飲み干した優子は、さらに上着を脱ごうとして、止めた。
それに気付いた涼が、優子に火傷の原因を尋ねると、優子は、小さい頃に火事に遭って火傷を負い、両親もその火事で失ったが、記憶が曖昧であまりよく憶えていない、と答えた。
優子も同じことを尋ねると、涼は、さらに記憶が曖昧で、原因を教えてくれるべき両親も早くに亡くしたため、5歳より前に負った火傷であること以外は分からない、と答えた。
両親を亡くした後は施設で育ったことを語り、優子のように兄がいたら…と言う涼の言葉に、一瞬こわばった表情を見せた優子は、その顔を隠すようにラーメンをすすった。
そのラーメン屋の入口で、涼と優子を鋭く睨むように見る由紀がいた。

刑事課のデスクで完三は考え続けていた。
根をつめる完三を気遣って話しかけた杉田に、涼に小さい頃に負った火傷の跡があることを教える。
それを聞いた杉田は、完三が25年前の事件の男の子と涼を結びつけていることを察して、それを否定しようとする。
完三は、杉田の言葉で自分を納得させるかのように、力なくうなずいた。

涼と優子の別れ際まで、尾行するように距離をおいて鋭い目で見続けていた由紀だったが、優子と別れた涼の背中越しに、電車が走り抜け踏み切りの遮断棒が上がった時には、もうその姿を消していた。
優子が帰宅する頃、雷が鳴り始め、やがて雨が降る。
完三から傘を持って来いと電話で呼び出された優子は、仕方なく迎えに行った。
完三の分の傘を持たずに出たため、2人で1つの傘に入って帰ることに。
その頃、涼は1人自室で孤独と向き合っているようだった。

いつものように兄妹の会話を楽しみながら歩いていると、優子がほどけた靴ひもを結び直すために完三を呼び止めた。
立ち止まった2人に突進してくる1つの影。
突進してきた影は、危険を察知して優子をとっさに脇に押しやった完三にぶつかって止まった。
完三が見つめるその影は、由紀だった。
崩れ落ちるように倒れた完三は右腕を抑え、その横には血塗られたナイフが転がる。
倒れた完三に駆け寄り叫ぶ優子。それを見ているのか、見ていないのか、その場に立ちつくす由紀。
その頃、灯りのない自室で1人、涼は孤独と向き合うように一点を見つめていた…。
 

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