天安門広場、その二
![]() どこの国でも共産主義や社会主義の国は、人々を監視する警察国家です。外出中にホテルの部屋の荷物が「誰かに調べられた」、と感じたこともありました。天安門広場には常時監視の警官がいましたが、日差しを避けるために日傘を設置する光景は、いかにも中国的でした。
中華人民共和国万歳、世界人民大団結万歳のスローガンが掲げられています。 その後天安門は有料で登れるようになりましたが、外国人は中国人の二倍の料金を支払う必要がありました。
二本建ての旧通貨制度その当時の中国では中国人が使う人民元(単位が、げん、)の通貨と、外国人が外貨を交換して得た外国人専用の通貨(兌換券で単位は円、一般には F E C と呼ぶ)、の二種類の通貨制度がありました。経済の弱体から天安門の料金に限らず列車の運賃でも、取れるところ(外国人)からは、より多く取ろうとしたのが中国政府の政策でした。外国人料金制度を採ったのは中国だけでなく、ヴェトナムでは人民料金の三倍でした。しかし中国では経済の発展に伴い、十年ほど前に通貨制度が人民元に一本化されて、F E C は無くなりました。
注:)F E C
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